風切屋の
日記
2017年2月24日
報告
子どもが生まれました。母子ともに健康。
いたって平凡な、でも読み間違えられる心配のない名前を付けました。
正直、あんまり子どもが好きではないので、自分への不安はありました。
「自分の子どもをかわいいと思えなかったら、子どもの人生に良くない影響を与えるだろうなあ」と。
結論を申しますと、杞憂でした。かわいい。柴犬の子犬と同じくらいに。
毎日、オムツ交換もしておりますよ。吸水ポリマーは偉大さを毎日実感しております。
39歳まで結婚も子を持つことも投げていたのですが、人生とはわからないものです。
今後は私のスキルを子どもに対して活用する事になるとは思いますが・・・とは言え、子持ちになったと言っても趣味がいきなり変わるわけでなし。
帝国海軍の九二式(留式)の試作なんかも同時並行で行っていたり。(段ボール製ですが。)
今後とも風切屋(親子)をよろしくお願いいたします。以上、出生報告でした。
2016年10月 4日
いわて国体・センターファイアピストル競技を見に行く。
せっかく、地元で開催されているので、見物してきました。(観戦ってよりも的確かも知れない。)
競技そのものを見られる機会も東北じゃ珍しいのですが・・・
それ以上に興味があったのは
警察学校内の射撃場そのものだったり。
そうそう入ることのできるる場所じゃありませんしね!
意外に明るい!アメリカ映画のような湿っぽかったり、薄暗さは皆無。なんと言うか、アリーナですな・・・。
射距離は25m。まあ拳銃用ならこんなものか。
号令はけっこう英語使ってますね。
「アンロード」とかIPSCとか思い出してしまいましたよ。
小学生の団体が見学してました。おそらく学校ごとに競技見学の割り当てがあるんでしょうが・・・
射撃競技見学して楽しいのか、と。なんか質問もあまり出てないし。
もっとスポーツスポーツした競技を見たかったろうになあ。気の毒。
施設内の銃器使用規則とか書いてあってそれも楽しい。
自動拳銃はスライドオープンが義務づけられていたり。ベレッタM1934とか十四年式とかだと大変ですね。
驚いたのが公安委員会の施設許可の表示。。
「
38口径(9.65mm)まで」
え、9.65mmって何?38口径って9mmじゃないの・・・?
0.38インチなのは薬莢の径でしょ?
国体のパンフレットを見るとセンターファイアピストル競技の規定にもこう書いてあります。
「30口径(7.62mm)から38口径(9.65mm)の銃を〜」
どうもわれらガンマニアとは認識が違うらしい。
あれこれ調べた見たのですが、日ラの認識が「38口径=9.65mm」のようですな。ううむ・・・。
そして45口径は訓練でも使えないんですね・・・。
田舎なのでまだM1917使ってるんじゃないかと思ってたんですけどね。
センターファイアピストル競技そのものは・・・まあ、射撃ですね。
競技の合間に選手が頭を抱えて精神集中していたりとか。
APSやっていても似た様なものだったので非常に感情移入できます。
私が見てきた日は「速射」の日だったのですが、『3秒以内で標的に1発撃つ』もの。
あー、プレート競技の元ネタってこれだったのか!とガッテンガッテン。
ストップウォッチで計りながら観察すると、だいたい2秒くらいで撃ってますな。
射撃間隔はあまり早いものではないので、別に自動拳銃でなくてもいい感じでしたが私が見ていた射群は全員、自動拳銃を使用していました。
リボルバーでもいいじゃん、薬莢取りの網いらないし・・・とは思いました。
となりの体育館内でビームピストルの試射コーナーがあったので撃たせてもらいました。
ビームピストルとは銘打ってましたが、デジタルピストルでした。ラッキー。
APS-3に比べて、軽い。サイトは見やすい。トリガーの幅が結構広い。私にとっては引きにくい・・・。
トリガーの感触、撃発時のショックはAPS-3そっくり。
マルゼン、あの価格で頑張ってます。値段は10倍は違うでしょうに。
何も考えず、適当にスタンスとってワンハンドで初弾を撃ち終わる。
「・・・やってた方ですか?」
係のお姉さんに不審げに訊かれてしまいました。
あ、みんなイスに座ってレストに乗せて撃ってる・・・。
いや、初めてです、と答えました。デジタルピストルは初めてなのでウソではないです。
エアーソフトガンしか撃ったことありませんから!
3発撃たせてもらい、全部やや9時方向9点。ここ7年サボっていたわりにはまずまずですな。
2016年08月20日 |
ず〜っとWebサイトを放置してましたが、この間、人生的にいろいろありまして。
実は既婚者になってました。
以上、結婚報告。(ヲイ!)
こうしてブログを書いている横で、妻がごろごろ寝てたりします。
正直、自分の人生で銃撃戦をやることはあっても結婚するとは思いませんでしたね。
想定外でした。もちろん、いい意味で。
「結婚すると趣味生活が制限される」とは独身時代に散々聞きましたが、まあ、それは正しかったと思います。
さすがに毎年のように長物エアーガンを購入したり、毎月20冊もマンガを買ったりするのは憚られます。
部屋で試射すれば妻をケガさせかねないし。いやでも自粛します。
生活空間を共有してますしね・・・制限される、というより互いに譲歩し、より大きな自由を作る必要があるというか。
子どもが出来たら、この傾向はさらに増大するのでしょう。ただしそれが不幸だとは思いませんよ。
別な次元での幸せも得ますからね。
そんなわけで私の最新購入長物は今をもってもKar98kAirです。(ハンドガンはちょこちょこ買ってますが・・・。)
APSカップも仕事の多忙化で練習が全くできず。というか、APS-1グランドマスター、入手できないじゃん!
APS-3だけ細々と再生産しているようでは新規参入者を大幅に増やす事は出来ないでしょう・・・JASG、やる気あるのか?
おかげでプレート練習器も製造をストップしています。
いまでは何人か製造販売している方もいますしね。引き際でしょう。(と言いつつ、おそらく販売数は私が最多だと思ってます。)
そのかわり、居住地の近くにかのエアーガンメーカー、K.T.W.があることを知り何度かお邪魔させていただく機会に恵まれました。
ええ、先週も直接、パーツを購入にうかがっています。これはけっこう凄いことです。
かのGun誌レポーターだった和智さんと直に挨拶したりしているし。(もともとファンだったし。)
試作品のダブルバレルショットガンも見ましたし、製造工場の旋盤もフライス盤も目の当たりにしているし。
工具や在庫の管理方法も生で見ているし。(って生産工学をかじった人しか楽しめないか・・・)
エアーガンから足を洗うどころか、よりディープな世界に足を踏み入れてしまったかの様な3年間でした。
アキュコン主催の若花ださんやガンジニアの石岡さんなどなど、知り合いも増えましたしね。
ネットで低迷していた分、リアル世界で成果を得ていましたよ。(え、これがリア充?)
あと、趣味関係で言えばトップにも貼りましたが、レザークラフト。これをここ5年くらいやってます。
そろそろホルスターでも縫いたいところです・・・。いろいろ応用の利くスキルです。
しかも模型用の工具がだいぶ転用できるのでモデラーにはオススメのホビーですよ。
←最新作・ペン立て。これは4つ目。本革ですが材料費は500円程度です。
なお、実家の愛犬も10歳を超えましてたが、いたって元気です。
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タナカの新モーゼルKar98k、買いました。
・・・って、書いてもなかなかわかりにくいかも。同社は『Kar98k』いろいろ出してますからね。
今回私が入手したのは、エアコッキング式としては2代目のKar98kAirです。
先月号の専門誌でも地味にインプレされていましたが、発売直後からユーザーからの評価はかなり高かったのが印象的でした。
「とにかく弾がまとまる」と。
もっとも、現在、売れ線の機種かというとそうでもありません。そして価格帯も高い。
私もずいぶん検索掛けましたが、それほど多くのインプレッションは目にできませんでした。
Gunプロの記事はそのなかではかなり貴重な物でした。
実は高校〜大学にかけて、同社の初代Kar98kエアコキを欲しいていたのですね。
反主流派の押し込みコックとか非力とかその辺は承知の上で。
SS9全盛の時代でも命中精度に関しては評価が高かった製品でしたから。しかしそれもかなわず。貧乏学生には高嶺の花でした。
ガス式Kar98kの購入も考えたのですが、性能面ではあまり芳しいという声がありませんでしたので見送り。
KTWは他社との競合製品は出しませんし、マルシンのものは論外ですし。(当たるのだったらアンシュッツも欲しかったけど。)
まさかあれから20年経って、同社から2代目エアコッキング式Kar98kが出るとは思いませんでした。
性能に関しては噂どおり。KTWのウィンM70と互角。
ただ、スコープ搭載に難がある(現時点では同社の低倍率スコープのみ)ため、厳密な条件下で比較試験できない弱みはああります。
画像も後日アップしますが、けっこうアレンジした部分も多く、モデルガン的な楽しみ方を望む層には容認できない部分が多いかも知れません。
ある意味、KTWの大戦期エアコッキングボルトアクションシリーズに、外装・性能とも対抗できる唯一の製品であります。
これをもってアキュコンに参加したいと思うのは私だけではないと思いますが・・・。
追記
アキュコンに参戦しました。純正スコープを装着して。
20m先のブルズアイ標的が見えない!暗い!
スコープをなんとか換えないとどうにもならない、というか・・・オープンサイトで戦い抜くべきだったか。
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ホビーショーで東京マルイが新次元の商品を展示する、とのことで注目していましたが・・・。
・・・まあ、現状では「?」のつくシステムですね。音響をつけるというのはそれなりに目新しいような気もしますが・・・。
ただ今後、VR技術と融合したりすれば、専用ゴーグル(外の景色に合成するためのディスプレイとも言えます)装着で、仮想弾道を合成して「弾を発射しないサバイバルゲーム」なんかに発展すれば非常に面白いとは思います。射程も実銃並とか。
効果音をユーザー以外の他者にも共有させるシステムなんて、どう考えてもVR的な発想です。
これまでも音響をトイガンに付随するアイデアはありました。コクサイのスーパーウエポンシリーズもそうですし、ストライカーガンのモーゼルミリタリーでもそういうのがありました。
また弾を飛ばさない、光線銃の系列も連綿と玩具業界には存在しています。しかし両者とも成功と言えるほどユーザーを増やすことができませんでした。
リアルな音を出しても、トイガンの性能が上がるわけではない。
射程が長く、安全性の高い光線銃は弾道も弾着も確認できず。
玩具メーカーとしてはトイガン業界の中でも老舗の東京マルイ。先行製品の欠点を知らないはずがありません。
さて、いったい何を狙っているのでしょう?
次に驚いたのは、ガスショットガンとエアリボルバーの発表。ついでに言えばカート式グレネードランチャー(風ショットガン)。
業界を制圧する気なんでしょうか?
ガスショットガンは言うまでもなく、マルゼンの十八番。着脱式ガスタンクとか、現行のM870系列に対する挑戦ですね。
マルゼンのショットガンもカート式で味わいの良い製品ですが、実射性能は散弾銃っぽくない。構造的にも事実上、散弾的にBB弾を撃つことはできません。
それに対して6発同時システムですか・・・。これはマルゼンショットガンユーザーの食指も動くかも。(私は動きそう。)
エアリボルバーと言えば、現在はクラウンの独壇場。ただこれも実射性能はかなり低い。
当たるリボルバーとなれば、10歳以上用でも買い込む大人ユーザーも多々出る可能性があります。
カート式散弾グレネードはガンショップ発の製品でした。
ただ、カートの保守がけっこう面倒だったり、ショップ毎に性能差があったりで、使いやすい製品ではありません。
私も某社のM79を持っておりますが・・・あえて楽しみで撃とうとは思えないほどガス効率の悪いシロモノですし。カートも高い。
「安い・高性能・高耐久性」の東京マルイ製品です。上記3機種もそうなんでしょう。
となれば、命運を断たれかねないメーカーも出てきそうですね。
この業界、あまり開発競争が活発とは言えない面がありましたが、東京マルイのそれは群を抜いています。
特許・実用新案出願を調べてみれば一目瞭然です。
胡座をかいているメーカーは消える(消される)メーカーになりかねないようですね。
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KTWについに行ってきました。
・・・って、実は私、同じ県内に住んでいるので案外近場だったのですよね。
ちょうど休暇だったのですが、主催者のご厚意でKTW本社にて開催されているアキュコンを見学させていただけることになりました。
そして懸案だった、myウインチェスターM70の補修部品と木ストの購入も果たせるな、と。
私が工学系の学習をはじめたきっかけは昔懐かしい『ガンスミス3』での六研の六人部さんの試作記事。
これ、カナマルのブルドックだったのですよね。(実際はKTWの前身が製造だったようです)
そういう意味でも前々からKTWの工場を見てみたいと思っていました。
この業界では珍しく、公式webサイトでかなり公開はされていましたが、ナマでぜひ見てみたいという欲求もありました。
かの有名な「アキュコン」の主催者様から以前、マッチ用の標的作成を依頼されたことがありまして。
かねがね、私の作った標的はどのようなダメージを受けているのか、現状でどうなっているのか気になっていたのです。
永年保障を謳っている関係もありますし。
ある年突然、大量にクレームが発生したら恐ろしい、というのもありましたし。
結論から言えば。
プレートターゲットはノートラブル。破損もなし。
EVA樹脂は強靱きわまりなく、ピアノ線も手を痛めて曲げただけあって健在。ただしサビは発生。実家に残っている予備パーツをあとで発送する約束をしました。永年保障ですし。
素材が未だによくわからない軸受けも被弾痕はあっても破損なし。
うーむ、想像以上にタフ。(自画自賛)
(もっともユーザー様の方でベース板の交換はされたとのことで。木材部が弱点のようです。)
そして、ネットで言われる「KTWの神対応」は事実だった、と。詳しくは書けませんが。自信を持って言えます。
そしてユーザー本意の品質管理の厳しさ。
B級品との話だった格安木スト(私はPre64のものをチョイスしましたが)もどこがB級品なのかわからないほどの美品。
工場長氏が倉庫で直接選ばせてくれたのですが。
最初、これが良いかと私が1本手に取ったら・・・
「ああ、それ、とても売れないC級品です」と。
私は木工品もそれなりの目利きなのですが(ブーメランなんかも削りますし)、どこに非があるのかわかりません。
「これ、左右の側面で木目が揃ってないでしょう?」
ああ、言われてみればそうかも。しかし、これくらい、フツーのメーカーは出荷しますよね?
「うちはこれでは出せないのですよ」と朗らかに笑う工場長氏。
B級品のなかから無造作に選んで買ってきましたが・・・部屋で改めて眺めても、どこの瑕疵があるのかわかりません。
買い物としては満足この上ないのですが ・・・ううむ、KTWの品質管理、超タイトだ・・・性能が高いだけじゃない。
この業界、いまだに調整未了の半完成品を平気で市販する悪しき体質(←あえて断言します)が残っていますが、この会社にはそんな物はミジンもないですね。お見事。
他にもいろいろお話も聞けましたし、イサカの試作品も握らせて貰えました。重い!
来年は私も自分のウインチェスターM70で参加させていただきたいものです。
APSマッチとはまた違った和気藹々とした雰囲気が魅力のマッチでした。
同じ県内在住のシューター各氏とも交流できましたし、遠方の同好の方々とも懇談できましたし。有意義な1日でした。
・・・標的の在庫を賞品として持参すればよかった・・・(←気が利かない私に反省。すいません)
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