工房制作記録

2005年08月01日

パイプ式7連発ゴム銃


上・機関部アップ。
ええ、まあ、機関などと言えるようなシロモノではなく・・・大昔の小学館の学年雑誌の付録ゴム銃と同じ原理です。強度を保たせることと、銃身の直径を絞ることが今後の課題。

下は本体画像。
本体は紙筒、一部塩ビと竹ひご。全然素材費用がかかってません。
銃身が短いため、射程が今ひとつ。
それと発射間隔が短すぎて、連射と言うよりも斉射に近いものになってしましました。

対ハエ用の決戦兵器として開発したものの、実用性は割り箸テッポウにも劣る物に。嗚呼。

 
   
2006年02月23日

ガトリング式エアーガン製作記(未成)


ホビージャパン別冊「ザ シューティングガン」(昭和60年刊)にて掲載された林幸生氏による作例に感化されて、挑戦。

最大の特徴は、塩ビとアルミ材の旋盤加工により機関部を完全自作したこと。
もっとも、樹脂素材は精度確保が難しく、気密に難ありです。おまけに強度もいささか不足気味。おとなしくマルイ・コッキングハンドガンからポンプユニットを流用すべきだったと反省。
画像は試行錯誤の墓場の写真です。

 
   
2005年07月01日

CDケースをベースにしたヴィネットもどき

CD-Rの不要になったケースを利用。ビンボーモデリング。
(イーグルは海洋堂の食玩。谷明師はまさに天才です)
ウォッシングの習作ということで。

戦闘機マニアの元同僚にムリクリ贈呈いたしました。

意外に基地の駐機スペース資料ってないものです。かなりSF的解釈しております。
次はFAFばりにシェルターなど作ってみたいような。

 
   
2006年03月07日

大型ピンバイス
模型を作っていると、しばしば大穴が欲しくなるものです。
しかしピンバイスでは5ミリ以上のドリル刃の使用は困難。かと言ってハンドドリルだとなかなか精度が出せません。何より模型用にはゴツすぎるのです。

 地元の工具店はもとより、東急ハンズまで探したのですが求めるような品は見つけられませんでした。
 仕方なく、手持ちのドリルチャックと鉄丸棒を素材にして、旋盤で加工。
 自作工具の誕生と相成りました。見てくれは悪いものの、種々の作業で重宝しております。

 
   
2006年03月07日

ロストワックス用ワックスブロックの生産
 
 毎年、何らかの技法を身につけるように心掛けておりますが・・・今年度、新たに手を出したのがロストワックス製法。ワックスで原型を作り、それを石膏に封入。乾燥後、加熱して原型を消失させ金属を流し入れ鋳造するという、彫刻ではありふれた技法です。

 模型者としてはシリコーンゴムだのキャスト材を使うことの方が一般的ではありましょうが、ロストワックスというこの古来の技法もなかなか便利なものです。シリコン−キャストの組み合わせとはひと味違う利点もあります。

・素材がワックス(ロウ)であり、非常に加工性が良い。切削も楽。
・原型製作に失敗してもワックスの再利用が可能。また切削クズも再利用でき、経済的。
・石膏は耐熱性が高く、融点が高めの金属でも鋳造可能。

 本来は指輪などの創作にかなり活用されているようです。東急ハンズのクラフトコーナーにもこれ用の素材・ツールが多々揃っているくらいですから。

 ただ田舎の哀しさで、素材となるワックスの入手そのものが困難です。
 制作物の種別ごとに板状、ブロック状、パイプ状となったワックスを使い分ければいいのですがそのような贅沢も出来ません。いきおいブロックの自作に行き着くことになります。

 ただし教本等があるわけでもなく、試行錯誤の連続でした。
 細い棒状のワックスはガラス棒とアルミホイルで作った鋳型で製造。ホイル剥がしが面倒。
 直方体のブロックも当初はアルミホイルで大まかな鋳型を作って流し込んで作っていたのですが、表面の凹凸の存在も邪魔、ホイル剥がしも大変ということで、失敗。金属鋳型は冷却効率が良すぎて、ブロックの歪みが激しくなりすぎアウト。
 ボール紙製の鋳型もワックスが染みこんでしまい、これも結果は不良。

 結局、いちばん結果が良好だったのは紙ガムテープで内張をしたボール紙鋳型でした。ボール紙はプリンタ用紙の台紙なのでタダだし。ワックスブロックを剥がすのも楽。アルミホイル型でアクセクやっていたのが馬鹿らしく思えるほどの生産効率です。  

 ただ、液体状のワックスから個体になる際にはどうしてもブロック中心部にヒケ(窪み)が出来ます。平面を出すにはフライス盤で切削しておりますが、ワックスブロックは実に柔らかく、固定方法で悩んでおります。冶具も制作しなくてはならないような・・・。

 
   
2006年05月22日

APSカップ プレート競技用練習器具
 
 大会会場で採寸、そのデータを元にあり合わせの素材で作った物。
 実はこれは2代目。初代は千葉県のAPS仲間の家にあるはずです。これを使っての練習は非常に効果的で、これなくしてはプレート競技での満射賞受賞はあり得なかったことでしょう。その有用性はAPS射手ならわかってくれるはず。

 プレート部はエヴァシート、軸はピアノ線。前面はポリカーボネイト板が付きます。(画像は外した状態)強度だけはむやみにあります。破損したことがありません。
 マルイ電動ガンのゼロ距離射撃でもビクともしない。
 実際にはここまでの強度は必要なく、本戦で使用されている本物の的は軟質ビニールと真鍮線で作られていました。そんな物で良いのかも知れません。

 車庫に長らく放置していたため、ベニヤで作った部分が湾曲してしまいました。ピアノ線もサビサビ。当時はワイヤーカッターを持っておらず、ペンチで手を痛めながらピアノ線を切ったのにな・・・

 
   
2006年08月10日

APSカップ プレート競技用練習器具(販売終了)
果たして、どの程度の需要があるのか?

威力偵察のつもりで出品した物でしたが、めでたく入札が成立する運びとなりました。
入札に参加するには至らずとも、ウォッチしてくださった方も50名を超えていましたし。
(ヤフーオークションは出品者にはウォッチ数が表示される仕組みになっているのです。)

プロトタイプと異なり、フレームを鉄アングル材からアルミアングル材に変更、ベースもベニヤ板から桐集積材に換えています。コストダウンと軽量化のためです。見栄えも良くなったと思います。
プレート支柱の固定方法もより強力にネジ止め。プレート自体は例の如く強靱なEVAシート。

前面、穴あき透明板を付けるべきですが、なまじの素材ではBB弾を防ぎ切れません。塩ビでやったら一発で穴が開きましたし。かと言ってプロトタイプと同じようにポリカーボネイトを使用すればコストが倍に膨れあがるのは必至。オミットいたしました。
ただ、ユーザー各位が自作装着できるように、土台として角材のサイドビームを取り付けております。

今後は強度向上が課題です。

※追記(2006.11.25)

その後プレート軸止めなど小改良をチマチマ進めました。工数と見栄え、そして信頼性は向上しております。
強度に関しては実用上、支障はないようですね。どなたからも修理の問い合わせは来ておりません。

 
   
2006年09月05日

APSカップ プレート競技用練習器具・小型版(販売終了)
公式版サイズの装置は意外にかさばります。実は完成させたから発送するまでの保管で苦労するくらいです。(量産できない理由の一つでもあります)
これではユーザーも保管場所で苦労するだろう、ということで機能を殺さない程度に小型化してみました。上部フレームを省略し、横幅も15cm削ってあります。だいぶ小振りになりました。
このサイズは他の標的用にも使い回しがし易そうで、いろいろ構想だけは練っております。

 
   
2006年10月01日

シルエット練習器(ゴングタイプ)
第2弾商品。やはりAPSカップ用の練習器材です。
本来はシルエット競技では3p角のアングル材を使っています。命中時に快音と共に吹き飛ぶ姿は爽快なのですが、いちいちセットするのが面倒。
そこでプレート式に軸固定し、さらにバネで起きあがるようにしたものがこれです。
製作自体は大して手間が掛かりませんが、強度試験(つまり試射)に時間を食いました。
近距離でも壊れず、かつ10m域で命中しても倒れてくれないと意味がありません。 

APSの師匠に見せたところ、褒めていただけたのですが、出品のほうではあまり芳しい反応が見られませんでした。
標的として地味すぎるのは否めませんね。

 
   
2006年11月25日

メタリックなシルエット標的(お座敷射撃用ターゲット)(販売終了)
お座敷射撃用に制作してみました。幸い、落札されましたが。
金属製のマンターゲットは意外に商品化されていないようですね。
製作してみてその理由は良くわかりました。非常に工程数が多いんですよね、これ。

IPSC標的をイメージしてますが、学生時代に参加したマッチの記憶だけで切削してますのでIPSC公式標的とは比率・寸法等はまるで異なります。
コンバットシューティングの味わいが出ればOKと言うことで。3mm厚のアルミ製です。

後部に標的復帰用のピアノ線を装着。5枚同時にリセットできます。
今後はこの装備を標準化していきたいです。

 
   
2006年12月13日

スピードシュート風お座敷射撃ターゲット(販売終了)
折りたたみ式としてみました。かさばる標的って、撃たないときは邪魔ですからね。
我が師匠に、やはり白色・円形の標的が本道(意訳)という話をされて製作しました。

意外にこういうシンプルな標的って、市場に出回ってなかったり。
マルゼンが大昔、販売してましたけどね・・・ヤフオクにも出てきませんね。

※追記
タスコ・ジャパンがシンプルな円形プレートを販売することになりましたね。
ポリカーボネイト製というチョイスはなかなか。あれは良い素材です。
(加工が大変なのでうちでは標的には採用する気はありませんけどね。)

しかし国内トイガンメーカー、標的類には本当に関心がありませんね。
ここ数年の新製品もJASGがAPS関連製品少々とか某社から紙標的用のフレームとか。その程度。
ユーザーにどうやって遊んでもらうのか提案する気概が見えませんね。
(もっともそういう現状だからこそ、うちのような零細も食い込める余地があるんですけど。)

 
   
2006年12月13日

メタリックシルエット風お座敷射撃ターゲット(販売終了)
米国のメタリックシルエット競技は憧れですね。ISS系の堅苦しさはなく、遊び心に溢れていて。標的を眺めているだけで楽しい。それに本気で取り組むシューター気質もイイ。

動物のデザインはかなりアレンジしています。ニワトリがもうちょっとそれらしいと良いんですけどね。
ヒツジ的で幅7cm。10m内外から撃つと、長物でも1発必中はなかなか厳しい的だと思います。

※追記
出品したものの、買い手がつきませんでした。
制作にはかなり手間暇が掛かっていただけにショックでしたね。
・・・やっぱり金属で作らなきゃいけないのか、とか考え込みました。

 
   
2007年02月19日

APSカップ プレート競技用練習器具 Ver.3(販売用)
なぜかコンスタントに売れているプレート練習器を一部改訂。
プレートの配置を再検討し、より本戦装置に近づけました。
無駄なくらい下段と中段と間隔があいてるんですよね。

「ワンタッチで起こす機能が欲しい」との声もいただきました。
反復練習を自らに課している向上心の強いシューターの皆さまからすれば当然のご要望かも知れません。

可能ではありますがそうすればコストアップは避けられません。
ピアノ線価格も生産開始時に比べると1.5倍も高騰しておりますし、2度ほど値上げに踏み切らざる得ませんでした。それを考えるとこれ以上の高価格化は二の足を踏んでしまいます。

 
   
2007年03月09日

APSカップ ライフル向け プレート競技用練習器具 (販売用)
ライフル部門用プレートを再現してみました。
ベースの木材のサイズを切り詰めたため、ノーマル標的右端とジャマー左端の間隔がやや狭めてあります。

試作が難航したのは緑色のジャマープレートとその後の白色プレートをともに可倒式にしなければならないためでした。狭いスペースにヒンジが密集することになり、その位置関係の調整でひと苦労です。
ぜひ実物を見てみたいものです。どういう風に処理しているのか。実に興味深い。

しかしこの標的、10mから撃つのですよね。
右端のジャマーなんか、至難の業でしょう。APS射手の技量、畏るべき・・・。

 
   
2007年08月18日

2007年度APSカップ ハンドガン・オープンサイト部門向けAPS-3 風切屋カスタム
某選手に供給したもの。
「シルエット満射」のみに機能を絞って製作。

・フロントサイト(フロントグローブ)はアンシュッツ製。
 リアサイトはマルコシ・スーパーXのものを改造して流用。
 (ワルサーのリアサイトも持っていたんですが、重いので断念。)
・アウターバレル延長を行い、照準間長を稼ぐ。

 それだけ。ブルズアイとプレート競技は本来のオープンサイトで照準します。そのへんが超有名な吉田選手のカスタムとは異なりますね。

−使った本人の感想は?
「耐久性最悪。アウターバレルが大会前日に折れるとは信じられない。」

−むりやり接着剤で修理したとのこと。それで照準が狂った可能性は否定   できませんね。

「フロントサイトが重すぎ。プレート射撃でしんどい。」

−アンシュッツの実銃用なんです。鉄製で重い。次回は軽量化します・・・っ てこのせいでアウターが折れたのか・・・?

「なんで本番で装填ミスが何度も起こるんだ?あせった。」

−2chによればこのトラブル、けっこう頻発していたらしいですな。次回は単 発仕様にするべきか?
 次回の課題は山積です。って、当人は次回も出るつもりがあるのか不明で すけどね。

「帰ってきてからケースを開けたら、案の定と言うか、アウターバレルが割れてたよ。よく大会当日持ったね。(怒)」

−・・・次回は何とか考えます・・・。



 
   
2007年08月18日

ペイント皿ターゲット(販売中止)
昔懐かしい、プラモ用塗料皿をあしらったシンプルな標的。
以前、あちこちで作成されていたようです。販売していたショップもあるようですし(エチゴ屋さんとか)、私の行きつけのPCショップ(エアーガンも扱ってたんですよ、当時は。)にも店長の自作品が置いてありました。

チープなメタリックさがレトロな感じを醸し出しているように思います。
ただ、この皿の固定方法がなかなかの難物で、かなり試行錯誤しました。
皿は軟鉄の薄い物ですので、凹んでいきます。事実上、消耗品です。
でも現在では100円ショップ容易に補充できますね。

 
   
2007年10月14日

APS−3風切屋カスタム・2007年モデル
APS−3はなかなか手を加えるのが難しい製品です。完成度が高いので下手に手をつけるとバランスが狂ってしまいます。今回は内部機構を検証しているヒマもありませんでしたので、照準精度の向上をポイントにカスタムしました。

APS−3はグランドマスター(以下GM)に比べて弾道が低伸します。(本によっては「低進
「低延」とも表現されてますが・・・どれが正しいのかいまだに確信が持てません。)
要は『弾がフラットに飛ぶので、遠くの標的に対しても極端な照準調整を必要としない』と。これは嬉しい性能向上でした。ことシルエット競技ではこの能力が問われますからね。もっともこの性能向上は本来のレギュレーションをオーバーしてしまった初速ゆえのことであったとGun誌・歳清氏のレポートで発覚し、一時はユーザーの間でも波紋が広がったようですが。そりゃ、箱出し状態でレギュレーションオーバーでは慌てますね。大会の受付で撥ねられたら大変ですし。(実際には主催者側がその辺のレギュレーションをわざと曖昧にすることで解決したようですが。賢い対策ではありますが、現状追認と指摘されても仕方ないでしょうね。)

そこで今回はこのせっかくの弾道性能を生かすためにシルエット競技に特化させた照準器を搭載したモデルを作ることにしました。APS−3のハンドライフル化です。
ポイントは2つ。いや結局3つ。

○照準精度の高いピープサイトの搭載
○リアサイト〜フロントサイトの間の延長(照準間長の増大)

『アウターバレルを延ばして、スーパーXグランデのリアサイトの載せて、フロントにはワルサーのフロントグローブ(実銃用)を載せればOKだろ』などとタカをくくってましたが・・・。

ブルズアイ競技とプレート競技では純正のオープンサイトを使いたい。シルエット競技時にはピープサイトにチェンジ。
チェンジ?どうやって?
これが最後まで頭を悩ませることになりました。

ピープサイトを搭載している選手は既に何名かいらっしゃいました。吉田《ハリー》選手のモデルが有名ですね。これはピープサイトにオープンサイトを合体させているようです。これがもっともシンプルな解決策でしょう。ところが私が入手していたスーパーX用のリアサイトはその独特の形状ゆえそれができません。
遙か昔、師匠らとAPSに参加していた頃はGMの側面にMP−5のサイトを取り付け、使用時には銃を横に寝かせて照準、なんてものを製作し投入しましたが・・・フロント〜リアサイトの軸線取りに泣きを見ました。また、サイドに余計な出っぱりがあるため保管にえらく苦労しましたし。
今回はそういう解決策を採りたくありませんでした。


結局、リアサイトの後ろにピープサイトを設置。使用しないときには軸回転させて視界を遮らない位置に移動。つまり、

○可動式ピープサイトの搭載

これが必須となってしまったわけです。書くと簡単ですね。ただ実際には、可動しつつも照準時にガタを出さないようにする方法の発案で頭を抱えました。今回の方法がベストだったとは思っていませんが他に思いつかない以上、その方法を採用せざる得ませんでした。

そのほかにも、APS−3独特のフローティングバレル(?)ゆえ、バレルスリーブの固定方法で難儀したり、単に差し込んであるだけのフロントサイトブロック部分の固定方法、分解・結合時の照準点の移動問題の対処法、などなど難問山積。もう思い出したくないくらいですね。

コンバットマガジン誌に掲載されてしまいましたが、『運搬中のギブス』、これもやはりバレルスリーブの延長に伴う苦肉の策でした。どうもナシ選手はコンバット誌のライター氏に説明しなかったようなんですが、ノーマルのAPS−3ならこういうよけいな物などなくとも支障がないはずです。うちのカスタムモデルが脆弱だったという話なんです。

しかしまあ、「マーフィーの法則」、あれは正しいですね。
脆弱性を危惧していた訳なんですが、大会前日にバレルスリーブが接着部から折れた、との報が。どうも実銃用のフロントグローブ(鉄製)の重さに耐えられなかったようです。急遽補修となりましたが、この際、若干の照準誤差が発生し、そのために当日のシルエット競技では散々な目に・・・とはナシ選手の弁。(でもプローンでは6〜10mすべて射落としてるし。スタンディングでの失中の原因と矛盾しますね。それにブルズアイもオープン部門ではかなりの成績でした。でもプレートはダメダメ。・・・成績の波が大きすぎて分析しようがないですね。)

恐ろしいことに、大会終了後、私の手元に帰ってきたAPS−3は、やはりと言いますか、やっぱり同じ部分が折れていました。(往路と違い、ギブスは使用しませんでした。)

他にもなぜか本戦では2重装填が頻発したとのこと。練習では稀にしか発生しなかったんですが・・・。確かにGMに比べて、かなり微妙な装填機構ですので、マガジン内の摩擦状態が変化すればそういう不具合の発生も考えられます。次回は単発仕様にしたほうが精神衛生上良い、とのこと。

 
   
2008年01月12日

ペイント皿ターゲットVer2(販売用)
 標的数を1つ増やし、リセット用の起こし棒の形状も変えております。
 実はいちばん手間が掛かる製品ですね。
 電動でリセットできないか試作中でもあります。(ただ値上がり必至となるのが悩みの種です)
 シンプルな外見が受けているのか、意外なほど販売数を伸ばしております。

※追記

Gun誌のエアーソフトガンレポに出てくるメタルターゲットって、どうもこの皿を使った物のようです。標的装置としての構成がどうなっているのかは不明。(エチゴヤ方式?)

 
   
2008年10月04日

ベルグマンオートピストル型ペーパーウエイト
(”ベルグマン・プロジェクト”参加作品)
 下の白い物が原型。上がそれを型取りし、亜鉛合金で鋳造した物です。
スケールはおよそ1/3。

 ベルグマンはモーゼルミリタリーに良く似ているのですが、実は共通しているのはその部品構成くらいなもので寸法等に類似箇所はほとんどありません。ですからモーゼルのトイガンを改造してベルグマンをでっち上げるのは至難の業でしょう。

 当初の予定では東京マルイのコッキング新ガバメントの機関部を流用し、エアーガンとして製作するつもりでした。しかしABS板の入手にメドが立たず、断念。フライス盤・旋盤切削加工するつもりでしたので相当に厚い板を想定していたため余計にハードルを高めてしまった様な格好です。薄板の貼り合わせで反りが発生することを懸念していたせいもあります
(アマチュアでも容易に入手可能な樹脂板はタミヤのプラ板・塩ビ板・アクリル板というのが10年前からぜんぜん変わらないのは痛い。工業素材としてはABS樹脂なんてありふれた物で安価なんですけどねえ。)

 というわけでエアコキは断念し、ストックがあった亜鉛合金を使って何か作れない物かと試案。クロッテ氏の様なミニチュアガンは到底無理ですので、無可動の文鎮モデルならどうかと。いっそ、本当の文鎮をしてしまおうと思った次第です。職場のデスクの上に置いておいても違和感のないような物を、と。


 原型はタミヤのプラ板をメインに、ピン部分はピアノ線、銃身部分はジュラコン棒の旋削品、修正箇所はポリパテ。一部エポパテ。これもフルスクラッチの部類に入るのか・・・?
 最大のネックは資料で、盟友・ラスティネイル君の提供コピーおよび大日本絵画・刊『オートマチック・ファイヤーアームズ』掲載の3面図から。もちろんくろがね氏から提供された資料も活用しましたが、時期的な問題で基本設計は前2者で済まさざる得ませんでした。
 フリーソフトの2次元CADソフト・JW_CADで図面を引きました。ソリッドワークスやPro/Eなどの3次元CADソフトを活用すればもう少し面構成を把握しやすかったかも。高いけど。このベルグマンはそのパーツ構成がなかなか掌握しにくい複雑な形状をしています。仮にNC工作機械を使用できたとしても加工は難しそうですね。
 しかしバレル上面のベンチレーテッドリブもどきとか、生産の妨げになったとしか思えないんですが。モーゼルミリタリーも今日の視点からは合理的形状とは言い難いのでしょうけど、このベルグマンよりは数倍、大人なデザインセンスです。ベルグマンは優雅ではありますが、インダストリアルデザインとしては疑問符がつく部分は少なくありません。

 原型製作後はウェーブのシリコーンゴムで両面取り。右側面は文鎮ようにフラットにしているとは言え、銃身部分は完全な形状で製作しているため、片面取りはできません。油粘土を使用したオーソドックスな方法を用いております。枠にはダイヤブロックを使用。精度の良い規格品なのでなかなか便利。ゴムの流出もあまりありません。

 
 それに七輪+ハンドバーナーで溶かした亜鉛合金を注入。しかし、溶融金属が型に与える影響は予想外に大きく、2つ目は成型できませんでした。つまり今回、くろがね氏に提出したモデルが唯一の鋳造品だったわけです。原型はありますので再度、ゴム型を作れば複製は可能ですが・・・。

 今回の最大の失敗はこのゴム型の製作。
 キャスト流し込みと異なり、金属鋳造の場合には湯口と湯溜まりを大きめに設定する必要があったようです。今回製造したゴム型はあまりに小さすぎたようです。この1.5倍の面積は必要みたいで。
 ちなみに今回、シリコンゴムをほぼ1缶使い切っております。モデラーならご理解いただけると思いますがなかなか経済的負担が大きく、2つ目のゴム型を作る踏ん切りがつきません。
(1個目のゴム型を切り刻んで増量するので、コストはある程度は抑えられますけどね。)
 
 さてこの不適切なゴム型のためにどういうことが起こったかと申しますと。

 あちこちに「す」が入っております。つまり鋳造不良。みっともないですな。

 しかし締め切りも迫っていたので、これで妥協。(2つ目は作れませんから仕方ないですし。)
 自宅近くの河川敷で間伐されたオニグルミの枝・3年乾燥物を切り出し、削ってグリップとしました。これもアマニ油で仕上げればまだしもこれも間に合わず。冒頭の画像の状態でくろがね氏のもとに発送と相成りました。で、Gun誌誌上を汚したと。


 ベルグマン自体には思い入れはないんですが、(木製ストックのMPシリーズは大好きですけど)今回の製作はいろいろ糧となりました。


●大部品の一発鋳造は必ずしも効率が良くない。
(大きいほど鋳造不良箇所が生ずる可能性が増す。小部品を組み合わせた方が良い?)

●基準面の設定は不可欠。
(機械工作に携わる方ならご理解いただけるでしょう。模型でもこれがあると格段に楽です)

●各種工作方法に精通することこそ、マルチマテリアル工作の製作の鍵。


 次回は可動箇所を入れたいものです。目指すはクロッテ氏、ということで。

 最後になりますが、このようなチャレンジの機会を与えて下さった、くろがねゆう氏に謝意を表します。ありがとうございました。

 
   
2008年12月15日

組み立て式プレート競技用練習器(Ver4)
収納面で難があったこれまでの製品の欠点を一新すべく計画されたものです。当初は折りたたみ式にしようかとも考えたのですが、そうなると金属部品が増え、コストも大幅に上がりそうで・・・木製品の良さを活かし、組み立て式にいたしました。
小型化したようにも見えますが、実際には最上部の木製フレーム(前面プレート装着用にしていました。もっとも実際にはハンドルとして使用されている方がほとんどとも伺いますが・・・。)がなくなっただけの話で。プレート間の上下左右の間隔には一切変更はございません。



組み立て方法に少々コツが要ります。



と、フレームを寝かせて、プレートベースを挿すような形で装着。この後、もう一端のフレームを被せるように装着。無理な力を掛けなければフレームが曲がるようなことはありません。
(まあ、壊れたら壊れたで私の所に送って下されば無料修理いたしますし。フレームに限った話ではございませんが。)

収納時は5分割されますので本棚の後ろとか、ベッドの下とか収納は容易なはずです。

もっともネックもあります。
今後予定している電動化プレート練習器化が難しいのですよね。配線部分の関係で分割構造を採用することが難しくなります。現在そのへんを思案中です。


   
2009年02月23日

1/144航空機展示用ディスプレイ上スタンド
 貯まってきたプラモ&食玩の1/144航空機。真鍮のスタンドも有効だったのですが数が増えてくると、共倒れになる危険性も増大しますし。机も占領されるし。
 思い切ってパソコンのモニタ上に引っ越しさせました。

 ラワン角棒と薄板を適当に切断し、木工ボンドで適当に接着。
 ただしピアノ線(Φ1.0)を挿す穴だけはフライス盤で丁寧にあけています。垂直を保つためですな。

 WW1から現用機まで並べた姿は壮観です。
 意外に現用戦闘機は大きく。機数を並べられませんでした。
 下段にWTM他の車輌も並べていますが、こっちは地震の度に落下するので今ひとつです。

 


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