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現在のエアーガン業界の主流はサバゲである、と私はつくづく思います。
標的射撃用の用品というモノはきわめて少ない。皆無ではないのですが、専門誌などでもあまり取り上げられません。
現実にはエアーガンユーザーで最大層なのはお手軽なプリンキングを楽しむ人々でしょう。次いでサバイバルゲームプレイヤー。そしてぐんと減って、競技シューター。
もちろんこれら2者あるいは3者を兼ねている方々もいらっしゃいますが、数的な関係は上記の通りでしょう。
本来はプリンキングとシューティングはかなり近い立場にあるものです。
しかし、プリンキングを楽しむ人々がシューティングに移行できているかというと・・・そうではありませんね。
おかげで新規参入がさっぱりで、シューティング界は高齢化に悩みつつあるようです。
「マト撃ち」は本来、魅力的なモノなのですけどね。
問題はいくつかありますが、その1つとして「魅力的な標的の不在」が挙げられるのではないでしょうか。
現在、組合所属メーカーの商品には標的紙が付属することになっていますが、ペーパーターゲットは一回限りの消耗品であり、また紙破れによって集計もなかなか煩雑です。(APSカップでも使用していません。)何より当たり外れが不明確。
撃っていて盛り上がるのは、命中を転倒や音で知らせるモノ、つまりソリッドな標的でしょう。
ところが現在、そのような製品を手がけているのはメーカーだとKHCとマルゼンのみ。
ただしKHCはすでにエアーガンの新規開発は打ち切っている様子です。
マルゼンはここに来てAPS競技練習向けの製品を打ち出してきていますが、いささか高価です。
最大手の東京マルイも現在は紙標的用機材『プロターゲット』しか発売していません。かつては店舗向け簡易シューティングレンジキットなんてものすごい大物も出していたんですけどね。
これが現状です。業界はターゲットシューティングを切り捨てるつもりなのか、といささか疑問に思ってしまいますね。
ではかつてはどうだったのか?と改めて思い返してみると、・・・現在と大差がないのかも。
マルゼンがプラチナカップ用プレート型標的。初期型は命中時にキャップ火薬で轟音を出す凝ったもの。後期型はシンプルな全ABS製。
ラメールクラブ。プレート型標的に当たると本体が回転、移動するユニークな標的を発売していました。
そして、お題のサンエイ(SANEI)。
ここもトイガン製造販売からはすでに手を引いておりますが現在でもゴーグル等は流通しておりますね。
廉価BB弾やインク入りスポンジBB弾やら不思議なものを発売していました。
このメーカーが販売していたのが『オートリアクションターゲット』です。
ゼンマイによる連続10回の自動復帰式。命中度数のカウンター付き。
ターゲットプレートは人型・円形、そして高威力エアーガンに対応させたとおぼしきアルミ製小型円形プレート。
自動復帰式はKHCが電動のものを出すまでは他に例がなかったはずです。
おもしろいのが復帰時間の設定。起きあがる時間がランダムで、説明書を読むとこれはシューティングマッチでの運用を意識した物のようです。
丈夫なアルミ製プレートといい、復帰時間といいなかなか野心的な製品です。
当然と言えますが、内部機構はそれなりに複雑です。画像を参考にしてください。ギアのカタマリです。
現在の視点から見ますとこの製品に組み立て式キットバージョンが存在したことは驚くべきことなのかも知れません。
もっともやや割高ですが完成品バージョンも同時期に存在していましたから、当時でも手を焼く人々はいたのかも。
今回入手した個体は2つとも中古品です。ややヘタリがあるのか復帰がやや不完全。
ただ、10m離れた位置でも電動ガンの直撃に耐えられましたので、耐久性はかなりの物です。
今後、スプリングを入れ替えるなどして稼動率を上げたうえで屋外射撃で活躍してもらう予定です。
まさか20年前の製品に現役でがんばってもらうことになるとは・・・ |
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これもまた、現在市場では出回っていないタイプの製品です。
コッキングハンドガンが廉価商品の代名詞ではなかった時代の遺物ですね。
モナカ構造ではありませんし、握ってもキシミもなく、手に触れるトリガー・セイフティ・マガジンキャッチは金属製。今なお所有欲が満たされるガンです。
もっとも、射程と精度、装弾数は現行の廉価品にも及びません。しかし当時としては及第点を与えられるものではありました。
スタイルはパラベラム拳銃のイメージを掴んでいるものの、全般にやや太めです。
間違ってもタナカのルガーと比較してはいけません。トグルジョイント部のデフォルメが惜しい。マガジンだけ眺めるとなかなかなんですけどね。
ユニークなのはコッキング方法。押し込み式、なのです。ページ写真、これが未コッキング状態。トグルジョイントを上から潰すように押すか、フレームから飛び出しているポンプユニットを押し込むかしてコッキングです。この時、カートがチャンバーにうまく入り込むよう、力加減が難しかった憶えがあります。
トリガーを引いて、ポンと発射。もう一段引き絞るとポンプがバネで後退し、この際に排莢されます。2段引きトリガー。えらく重い。
マルイのエアコキハンドガンしか扱ったことのない方には奇怪な操作方法に思えるかも知れませんが、この「押し込みコッキング方式」、意外に連射性は優れていました。ケースレス式が主流になってもいくつかこの方式を採用するメーカーも残っていましたからね。
私は小学生の頃からルガーびいきでした。ルパンの影響で周囲は圧倒的にワルサーP38派の方が多かったので実に肩身が狭かった。実際、製品も多くはありませんでした。
マルイのスプリング式ルガーを購入したのですが、これがまたもろい製品で長持ちしてくれませんでした。ABS製トグルジョイントは耐久性に欠けます。
同社のエアコッキング式ルガーをお持ちだった方も同意してくださるのではないかなと思いますね。
次に手を出したのがこのマルゼン製ルガーです。
完成品は高価であり、なにより出来合の製品を購入することにはなぜか抵抗がありました。プラモ世代の性でしょうか。(この感覚、現在の少年達にはなかなか解ってもらえないでしょうね。)
そういう事情で購入したのはキット式でしたが、当時のガンプラ少年達には組み立ては障害になることもなく、あっさり完成しました。
私の周囲でもこの安価なマルゼン・キットタイプを購入する者が少なくありませんでしたが皆、1日か2日で問題なく完成させておりました。
問題だったのは(これも現在では考えにくいことだったでしょうが)弾とカートの補充です。付属していたのは灰色のプラケース入りのBB弾100発。カートは5個のみ。
ちなみに装弾数は6+1発ですから、完成した翌日にはキットを購入した店にカートを買いに走るわけです。これがまた高かった。値段は憶えてませんが。さらにBB弾も高い。100発で¥200。現在のAPS用BB弾並みです。予備マガジンは¥800。もっとも私の近辺では販売されていたのを見たことはありませんでした。もちろん、替マガジンを所持している人間なんてゼロ。
今の中高生のように多弾数マガジンでフルオート射撃なんてやっていたら破産です。まさに1発1発をていねいに射撃。部屋での弾回収は当然、外撃ちでも拾い集めてました。カートを落とそうものならオオゴトです。BB弾があってもカートが揃わなければ撃てませんから。
そう、そういう時代もあった訳です。
今から20年ほど前のお話でした。
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東京マルイ・ゴーグル(Sサイズ・ブラック)の想定外活用 |
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自称・シューターの私ですが、これまで試合でゴーグルを着用したことはありません。
メガネ着用者の場合、それをゴーグルと見なされてきたためです。
もちろんサバイバルゲームではこのようなことは許されることはないでしょう。シューティングマッチの場合、ゴーグルはあくまで跳弾への安全策であり、マズルからの直撃はありえない。このような目的であればフツウのメガネでも事が足りる、と見なされるわけです。(むろん、すべてのマッチがこうだとは限りません。)
そういうワケで、私の手元にあるタイゴーグルはまず、本来のトイガン関連の活用はなされていません。旋盤切削用の防護メガネに使われていたり。
画像のモノも同じく。
よーく、ご覧ください。オリジナルとは多少異なる点が見つかるはずです。
そう、ツルが短い。しかも広がっている。
これ、マルイのゴーグルをバイク用に加工したモノです。
マルイのゴーグルは軽く、安く、それでいて歪みが少ない。色の濃さもほどほどでゴーグルとしては使いやすいのです。晴天用に黒ゴーグル、夜間・荒天時にはクリアゴーグルと使い分けております。
前述の通り、私はメガネ男。つい数年前までは傷が付きにくいガラスレンズ派だったんですが、ここ2、3年でレンズもプラ以外に選択肢が急速に狭まり、今はプラレンズのメガネです。
これ、軽くては良いのですが、どうしても傷がつきやすい。特にバイクに乗っていると砂や昆虫などの衝突ダメージも無視できません。その対応策がこのゴーグルでした。ヘルメットのバイザーはバイザーは歪みが大きく、生理的にあまり使いたいとは思わないのです。何より風を感じとれないし。
メットをかぶってメガネを掛け、その上にゴーグルをかぶせるのです。ちょっと煩雑だけど単純です。
ところが。無加工でこれをやると、着用後1時間程度でテンプルを圧迫されて猛烈な頭痛に見舞われることになります。アレは実に痛い。その場でヘルメットを投げ捨てたくなるくらい。孫悟空の気分を味わいたい方にはお勧めです。(注・峰倉版悟空ではない)
耳付近の側頭部がメガネのツル+ゴーグルのツルで圧迫されただけでここまでなるか?というほどの不快な痛みです。
結局、圧迫の原因であるゴーグルのツルを耳にかからぬ程度に短く切りとり、さらに締めつけを抑えるために熱処理し、広げました。
でも耳に掛からなければ着用できないんじゃない?と気付いたあなたは鋭い。そう、ヘルメット未着用状態でゴーグルを掛けることは出来ません。
これはあくまでヘルメット着用時にヘルメットと顔の隙間に差し入れることで保持されるゴーグルなのです。単用そのもの。
ま、ああいうゴーグルを掛けたままバイクを降りて闊歩することは考えもしませんのでそれでOKです。
ただ、バイク用とした場合、難点も。
素材であるポリカーボネイトは非常にタフなモノではあるのですが、なにぶん傷に弱い。1年で傷だらけ。3ヶ月ごとにコンパウンドでリペアしております。これはちょっとメンドいものですが・・・ま、目的外使用ですので文句は言えませんね。 |
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ヤフオクで格安入手。出品名に「コクサイガバ」と銘が付けば値段が跳ね上がるのですが、今回はメーカー不明で出品されていたので競争相手もたいして出現せず、格安で入手できました。
『メーカー不明』『ジャンク』、この2語はオークションにおいては重要です。完動品を出品しておきながら、販売後のクレーム逃れのためにあらかじめジャンクと逃げを売っておく出品者も少なくないのです。
・・・え?
そういうこと書くと後々、自分の首を絞めるって?
いや、なに、私の欲しがるような物は他人様は欲しがることはまずないので問題なしですよ。たまにはカウンター回してくださる方々に還元せんと。
さて、中学生の頃より憧れだったマルシン・M92Fとコクサイ・ガバ。
今年はあっさり入手できました。
性能面では現行のマルイ・コッキングガン(特に新型には)まるで歯が立ちませんが・・・剛性感、作動感は格段に上です。まるでモデルガンの如し。さすがはモデルガンメーカーが手掛けただけあります。ああ、旧MGCのガスガンもそうでしたね。
さてコクサイ・ガバ。
外観は良くできております。オミットされている部分もありますが、普通に遊ぶ分には問題ありません。マルイ・新ガバと比較してヒケの数は圧倒的に少ない。軋みもほとんどありません。
機構はかなり風変わり。
まずマガジン。いちおう、フルサイズマガジンですがこの中にさらにバレル改造とおぼしき小マガジン(インナーマガジン)が存在しております。
つまり、本来のマガジンを装着したまま、小マガジンを着脱、再装填可能。え?メリット?特に感じません。むしろ小マガジンを抜き取るための突起がマガジンプレートから飛び出していますのでせっかくの外観を損ねています。
給弾機構も独特。いや、コクサイだけの独自機構かも。
チャンバーが可倒式。
バレル後端に接していたチャンバーがコッキング時に90度倒れ込み、マガジン上端から弾を受け渡され・・・スライドを戻すときに再び定位置に戻るという面白いアクションをします。
メリット?いやこれは見当が付きません。
ハンマーはしっかり機能します。
これ、ダミーではないのです。ハンマーの打撃でピストンシアーを開放しているのです。
そのため、トリガーフィーリングはモデルガン的で、切れも良好です。私の個体は重めですが、シアーのチューニング次第では相当軽くなることでしょう。
試射。
正直、あまり飛びは良くありません。クラウン・エアリボルバー(18歳以上用)と良い勝負か、やや劣る。
もともとそうなのか、経年劣化のせいなのか判断しようがありませんけれど。
ただ、撃ち味は良いです。いかにもスプリングが弾を飛ばしているという振動が手のひらを通して伝わってきます。
私、ヤクトはこの『撃ち味』を重視しますのでそういう面では大変気に入りました。本体剛性の高さも影響しているかも知れません。
(逆に電動ガンはこのフィーリングに欠けるのでいかに高性能でも物足りなく感じますね。)
これから部屋撃ちで活躍してくれるであろう一丁でした。 |
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「タナカのリボルバー」と言えば、それは『ペガサスシリーズ』を指すのがデフォルトとなりつつある今日この頃。
でもタナカはペガサスシリーズ展開以前、その前身となるガスリボルバーを販売しておりました。
今回紹介のパイソンがそれです。他にカート式SAAもありましたね。ネットオークションにはペガサスシリ−ズに混じってときどき出品されていたりするようです。
現行のペガサスと間違って落札する人もいるんだろうなと、余計な心配までしてしまいます。今回の私の入札競合相手がそれだったとしたら喜劇ですけどね。いや、値段が上がったから悲劇か。
さて、ペガサスシリーズシリンダー内にガスタンクとマガジンを納めるという一種独特な構造で知られますが、そのご先祖とも言えるこの旧型パイソンもそれに負けず劣らず個性的な構造を有しております。
(その解説のため、ふだんよりも2倍ほど大きい画像を用意したり。)
まず、バレルユニット。ねじ込み式インナーバレルと差し替え式アウターバレル、そしてねじ込み式マズルキャップで構成されております。
そう、この製品はユーザーサイドでバレル長を変更できる構造になっているのです。まるでダン・ウェッソンのリボルバーのような。(例えがマイナーすぎ?)
さらにバレル下にはチューブマガジンが装着。つまりロングバレルになるほど装弾数アップ。・・・短銃身ユニットは売れたのだろうか、とまたまた余計な心配をしてしまいます。
ガスはオーソドックスにグリップ底面から注入です。これに関しての操作性はペガサスよりも良好でしょう。
そしてこれこそがタナカ旧パイソンのもっとも稀少たらしめているのですが・・・これ、しっかりシリンダーが可動します。そしてチャンバーもしっかり6個設置されています。でもスイングアウトは出来ない。
チューブマガジンから送られたBB弾は、ヨーク付近でシリンダー内チャンバーに装填、シリンダー回転、発射、と。
ペガサスシステムにかなり近い構造になっております。シリンダー回転がなければリボルバーらしさは激減しますので、そういう意味ではタナカはリボルバーファンの心情を良く理解していますね。同様のマガジンを有していたマルゼン製品にはこれがありませんでしたし。
もっとも、この6個の独立チャンバーというのはクセモノでもあります。チャンバーごとの誤差がありますので精度面では甚だ不利。
構造はケースレス、でも精度はカート式クラス。この評価は難しいところでもあります。
もっとも進化形態のペガサスも同様の短所を有しておりますし、それを考えるとタナカは性能よりもリボルバーらしさを優先した、と言うことなのでしょう。
そして、それはファンから一定の支持を受けておりますから。この機構選択をどうこう言うのはヤボそのものでしょう。
トリガーフィーリングも、ダブルアクション時にハンマーの落ちるタイミングが掴みにくいとされるコルト方式を再現。コクサイの金属リボルバーモデルガンに慣れた指でもこのガンには手こずらされます。それも一つの味ですけどね。フレームの剛性感は良好。さすがモデルガンの老舗。
ただしバレル取り付けはその構造上、やや心許ないのも事実です。
結論。
製品としては全肯定。遊べるリボルバーです。
ハンマーと連動したシリンダー回転のメカニズムはしっかりリボルバー独自のフィーリングを再現していますからね。
さて次は・・・同社・SAA入手か?
もちろん、旧型を、ね。
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マツシロ スーパーモーゼル(カート式エアーコッキング) |
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モーゼルミリタリーは世代によって好き嫌いが分かれる銃のようです。モダンオートに慣れ親しんだ若年層には渋すぎるのかも知れません。
もっとも若年層の食指を動かせないということは、今の業界事情ではトイガン化されにくいことも意味します。
この機種、モデルガンではそれなりに製品化されているのですが、エアーソフトガンとしては製品化の機会に恵まれておりません。時期が悪かったのでしょうね。
さて、このマツシロ/マルコシ・スーパーモーゼルもエアーソフトガン初期の製品です。コッキング式としては国産品では唯一無二の存在でもあります。
(・・・ヨネザワのモーゼルMk2を忘れるなって?いや、あれをモーゼルミリタリーと呼ぶのはいささか厳しいでしょう。)
スタイルは見ての通りです。実銃よりもやや大柄。マルシンのモデルガンと比べると、そのボリュームも解りましょう。ややオーバースケールなのはこのハンドガンシリーズ(本製品、ガバメント、オートマグ、ルガー)に共通して見られる特徴です。
エアーコッキング化する場合、スタイルを優先してポンプ容積を妥協するか、デフォルメして容積を稼ぐかの択一になります。本製品もその選択からは逃れられません。結果、エアーガンとしての機能を優先したようですね。これはこれで卓見でしょう。
各部にデフォルメは見られるものの、サイトやセイフティー、固定マガジンなどモーゼルミリタリーらしさはよく表現されています。使用を前提にしてたか定かではありませんが、ストック取り付け用のスリットがグリップ後縁に再現してあったのには唸らされました。ランヤードリングの取り付けが横向きになっているのはご愛敬ですか。
私の入手した個体には付属していませんでしたが、クリップ装填もできます。これもモーゼルミリタリーらしさを表現する上では欠かせない物ですね。かように開発にはかなり力が入っていたように見受けられます。頻繁に手で触れるパーツは金属部品を多用しており、操作時に実銃の雰囲気を味わわせてくれるのも心憎い限りです。そう言えばフジミのモーゼルも同様の趣向でしたね。設計者の意気込みが伝わってくるようです。
実射。
カート式、とりわけプルコッキングだといつものことながら神経を使います。
勢いをつけて一瞬で押し込めれば何も問題ないのですが・・・。しばしばカートがチャンバーに納まらず、装填不良になります。
押し込み動作でメインスプリング圧縮+リターンスプリング伸張を同時に行う訳ですから、なかなかスムーズには行きません。押し込み動作がギクシャクするとたちまち、ジャム。慣れが必要です。
2段引きトリガーは意外に軽い。1段目でシアー開放・発射。2段目でボルト後退・排莢。
かれこれ20年以上前のものですので、弾の飛びに関してはホップ機構非搭載10歳以上用モデルと同程度です。ただし精度はなかなか。山なりな弾道をタンジェントサイトで補正し射撃すると15m程度までが有効射程に入ってきます。さすがSSシリーズの眷属。
リターンスプリングはさほど強い物ではないのですがエキストラクターの設計も良いのか、快調にカートを吐き出します。高速でスピンしながら直上10cm を舞うカートはどこかユーモラスです。
現在のモデルガン並みにリアルな製品に慣れた目からすると多々、オモチャっぽいところもあるかも知れません。
しかし、その分、玩具銃としての完成度は高いとも言えます。握っていて楽しい、と自信を持って語れるトイガンはあるようでいて、意外にないものですから・・・。
さーて、次の標的は、このシリーズ中もっとも稀少と思われるスーパールガーP08。
発見まで長い道のりになりそうです。
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マスダヤ ボルト888(サンパチ コッキング式単発) |
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往年の名機・・・なんでしょうか。ネーミングがちょっと戦中派、入ってます。
これを現役で使用したのは30代以上になってしまうことでしょうけれど。
ツヅミ弾仕様、しかも単発。スコープは標準装備なものの、その精度はお話になりません。
つまり現代の水準から見れば、10歳以上用のハンドガンにすら及ばない性能しかない、と。
しかし性能面だけで切って捨てるには惜しいだけの味のある製品です。
まず、このスタイリング。実銃をモデルにしたエアーソフトガンばかりの現在ではあり得ないオリジナルデザイン。グリップまわりはコルトウッズマンを彷彿とさせますし、全体ではウッドストックのボルトアクションライフルを思わせる流麗なスタイリング。形ばかりではなく、実際に構えた感じも悪くないのです。オモチャデザイナーのセンスが光ります。
分離機構。
2式テラ銃にインスパイアされたかどうかは定かではありませんが・・・こういうギミックも現在ではお目に掛かれることはなくなりました。
精度面ではともかく、持ち運びや収納には非常に便利です。ボタン一つでスコッと外せ、操作性も良いですし。
機関部。ボルトアクション風ですが、特徴的なボルトハンドルはありません。末端に指を引っかかる突起がついており、それを引きます。
引くとボルトが後座、チャンバーが見えますので、その状態のまま、指で弾を装填。
ボルトアクションだったらここでボルト押し込み動作がありますが・・・
この888はリリースレバーが機関部右側面に付いております。しかも安全装置付き。
安全装置を前方に押し込み、リリースレバーを押し込むと、勢いよくボルトが閉鎖。
この辺の操作感はむしろガスブローバックハンドガンに近いものがありますね。
なんとものどかな装填方法です。撃ち合いなどまるで想定していない射的専用銃ですね、これは。
その証拠に、サイトはイマイチな光学サイトとしっかり固定サイトの2つが付いております。
固定サイトはピープ。(左下写真)
装着位置はかなり前方ですが狙いやすい。しかも調整可能。
もっともガンの性能がそれに追いついておりませんが・・・。
光学サイト(右上写真)はだいたい倍率2〜3倍程度。径が小さく、まともに像を結ぶように視点を持ってくるのが一苦労。レティクルはまんまクロスヘア。シンプルそのもの。
でもこの時代としては非常にデラックスな装備です。実用性はともかく。
撮影はちょっと厳しく、ぼんやりとしかレティクルが望めませんが・・・。
BB弾化、気密性アップなどチューンアップすれば少しは性能向上もするでしょう。
ただ、私としては資料としての価値を優先していますのであえて手を加えようとは思っていません。
マルイ電動M16A2と共に壁に掛けられ、毎日その独特なスタイルを飽きずに眺めております。
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トイガンと言えば=エアーソフトガン、というような風潮がある昨今。
もちろんそういう認識は誤りです。エアーソフトガンは現在の主流ではありますが、その他のジャンルだって存在しますし、根強いユーザーもいるわけです。
光線銃というジャンルもその1つでしょう。
銃口から何らかの光線を照射するもの。あるいは標的が発する光線を検知するもの。タイプもさまざまです。
なんにせよ、ソリッドな弾を発射するわけでもなく安全性が高いためか、かなり昔から存在し、今なお新製品が開発されております。その種類は決して多くはありませんが、ユーザー層の広さはエアーソフトガン以上かもしれません。
テレビゲームにおいてはコンシューマー機・アーケード機問わずに採用されています。これはモニタからの信号を感知するタイプ。普及率はもっとも高いのかもしれません。
昔からあるのが的撃ち光線銃。的に受光器があり、命中するとガンマン人形が崩れ落ちたり、ボトルが割れたり、ライオンの目が光ったり、ロボットがどんどん分解されていったり。
さまざまな商品が開発されています。ネットオークションでも多々発見することが出来ますね。
ただ、古いものは豆電球の光線を使っており、射程が非常に短かったり、あるいは誤作動が激しかったり。また受光部の感度が感度ゆえに薄暗いところでしか遊べないものもあったように覚えています。
どうしても若年者の玩具の域を越えられないところもありました。
かと思えば、実銃競技に準ずる光線銃もあります。
日本ライフル協会公認競技として「ビームライフル」「ビームピストル」があります。しっかり国体競技にもなっていますし。これらは赤外線発射。ただし標的が著しく高価で、個人所有には向いていません。また精度面でやや不満もあったらしく、近年、実銃の機関部を流用したレーザー光線発射式のデジタルスポーツ銃も開発されています。
これらは皆射程10mの競技用。ただし精度に甘さがあるとも指摘されており、近年、「デジタルスポーツシューティング」銃も開発されています。これは不可視レーザー発射式。今後、ビーム競技からこちらに更新されるのではないかと。
このほかに実銃のスモールボア/ラージボアライフル競技練習用のノプテルというシステムも開発されています。これは射程300mまでOKとか。後付システムなので別に実銃でなくとも運用できますから、モデルガンやエアーガンでも100m超の標的射撃が楽しめます。もっともその値段はビーム競技のものを凌駕しますけどね。
実銃にアダプター形式で取り付け、仮想戦が行えるバトラーシステムも各国軍隊で使用されていますね。これにあこがれるミリタリーマニアも多いとは思いますが、判定システムを含め大がかりなコンピュータシステムを前提にしていますから、とても個人レベルでの導入など検討できるものではありません。そもそもその下準備でさえ殺人的だという元自衛官の指摘もあります。(『そこが変だよ自衛隊!』大宮ひろ志 参照)
では光線銃の屋外での使用、人間同士の対戦は一般のトイガンファンには夢物語なのか?と言うとそんなことはなく。
1980年代ころからボチボチと照射型・対戦型の製品が現れています。
最初期の製品の同定は私にはむずかしいものですが・・・80年代半ばには未来警察ウラシマン関連製品として『マグナブラスター』が登場しています。対戦機能付きのモデルガン的な未来銃。実射性能は存じません。受光センサーが銃本体に付属しているのが異色でしょう。
さらにアニメとのタイアップ製品で有名な『ジリオン』が登場します。これはフラッシュ光利用。屋外での実用性が高まったとされます。この時期、類似商品が次々と出で、活気が出てきます。
しかし結局ブームとなったエアーソフトガンを凌駕することはかなわず、その後、先細りになります。
その中でマイナーチェンジを繰り返しながら生き残った製品がありました。
それが今回のお題、トミーの『サイバーショット』です。
初代サイバーショットはその姿も物々しいSF銃でそれだけでも当時、異色な存在でした。サブマシンガン並みのボリュームをハンドガンにまとめ上げてしまったようなスタイルでした。
しかし他の対戦型光線銃との最大の違いは、ヘッドセットでしょう。被弾センサーであり、かつダメージを表現するためのバイブレーターも兼ねていたのです。正に体感型の対戦ゲーム。この点がこの製品最大の売り文句であり、これまでこのシリーズを生きながらえさせてきた要因の一つでもあるのでしょう。
その後、機能面でバージョンアップされてきましたがこの特徴だけは省略されることなく今に至っております。
さて今回、破格値で入手できたのはリボルバーの機能を持たせた「サイバーショットリボルブ」。
確かに特徴的なシリンダーは有しており、トリガーを引くたびに回転もいたしますが・・・個人的にはこれをリボルバーと認めるのはいささか抵抗があります。
なぜならば、リロード機構。銃後端のスライドを引くのですよ。
写真は強制開放したところ。
スイングアウトするならともかく、リボルバーファンならば私の気持ちもお解りになることでしょう。ひいき目に見てもマテバ的な異質なデザインです。
さて実射。
トリガーを引くと盛大に電子音による発砲音。撃っていて気恥ずかしい。子供には受けるかもしません。
芸が細かいのは10発撃ち切ったあとの空撃ちの音、そしてスライドを引いてリロードした際にその作動音がそれぞれ再現されていることです。
射程が異様に長いと聞いていたので20mから射撃。最初から最後まで軽いままのトリガーに違和感をおぼえつつ、貧弱なオープンサイトに受光センサーを重ね合わせ、発射。軽い電子音。しかしセンサーは反応せず。サイトがずれているのかと首をひねりつつ、上下左右に着弾を散らせてみても結果は変わらず。5歩近づいて射撃。命中せず。
思い切って10mまで寄ってやっと命中判定が得られました。どうも晴天下では赤外線センサーの感度が下がるらしく相当接近しなくては命中判定をもらえないようです。さもないと太陽光で誤作動が頻発してしまうでしょうし。仕方ないのでしょう。
日を変えて今度はよけいな赤外線がない夜間に試射を再度、実施しました。
受光センサーに赤色発光するインジケーターがついているため50m先からでも視認できます。
20mで開始。インジケーターが点滅。初弾命中。昼間と比べるとあっけないほどでした。
30m。命中。40mでも命中。45m命中。それ以上距離がとれなかったのでここで止めましたが、夜間であれば50m前後の射程を有すると見て間違いなさそうです。
もっともこれが対人戦となればいかに射程が長くとも命中させるのは至難の業でしょう。
光線銃の場合、狙撃戦よりも白兵戦と呼んだ方が良いほどの接近した撃ち合いになりやすいという記事を読んだことがありましたが、それも何となく納得できます。
昼間であれば射程が著しく限定されますし、夜間であれば対戦相手の発見そのものが困難になりますからね。
正直、現段階ではエアーソフトガンを用いた撃ち合い『サバイバルゲーム』の代替とはなりにくそうですね。精度面はともかく、昼間射程の短さは致命的です。ホップアップ機構採用以前のハンドガンと同等でしかありませんからね。
また、それなりに銃器としてのリアルさも要求されるでしょう。マルイの電動シリーズでさえ、とやかく言われるのですからオモチャっぽい外見など論外です。
もっともメーカーサイドがどれほどエアーソフトガンユーザーを取り込もうとしているのか疑問ですが。若齢層をターゲットとしているのであれば現行の仕様で正解でしょうからね。
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極大射程 その1 〜エアーソフトガンは○○mまで狙うことが出来る・編〜 |
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「○○は何mくらい飛びますか」
「○○は△△mくらい飛距離があります」
とまあ、エアーガン関連サイトや掲示板を見ていると威力の話と共にかならず飛距離・射程の話題が出てきます。
いや、尽きないと言っても過言ではないでしょう。20年前、私がこっちの世界に足をつっこんでからこういう質問はずっと目にしているような気がします。
しかし射程ほど証明しにくいものもないです。命中率なら簡単。特定距離で的にどれくらい当たるか明示してやればいい。
ところが射程となるとやっかいです。「どれくらい飛ぶか?」となると撃ってみて、弾がどこに落ちたのか見つけ出し、かつ、発射地点までの距離を測ってやらなければならない。
したり顔で「○○製のM16は××mは飛びますよ」なんて答えている人も多いんですが、本当に距離を測定しているのかどうかも疑わしかったり。
だってその数値が答えている人によってマチマチなんですよね。単なる目測、はたまた憶測ではないかと。
もっとも射程と一口で言っても、「有効射程」と「最大射程」では意味がまったく異なってきますし。尋ねている本人がどっちを訊きたいのか曖昧なこともしばしばですが。
前者の場合、射手の技量も大きく関わってきます。風を読み、それにあわせて照準調整できる人間だとこの距離はぐっと延びますし。
では最大射程は?
これも同一のガンを用いても気象条件(気温・風)、使用弾、ホップの調整具合などで差異が出てきます。
ただし、これは有効射程ほどのバラツキは出てこないのではないかなとも思えますね。
【実験1 マルイ・ハイキャパ5.1を使って有効射程をもとめよう】
さて今回は有効射程、何mまで当てることが出来るかトライしてみることにしました。
やり方はこうです。
水平な土地で標的に対して弾を発射。
そのうち半数を命中させることが出来たら、さらに距離をとる。そして再び同じことを行う。
今回の標的は電柱です。この地には他に適当な標的がなかったのです。
細いように見えますが、これでも直径30センチ。エアーソフトガンにとっては小さいターゲットというわけではありません。下の写真参照。ハイキャパとの対比が太さがお解りかと。
ちなみに一般的なドラム缶は直径60センチ、高さ120センチ。
ふだん自宅の裏庭で撃っているのは射程16mで直径16センチの切り株ですからあまり違和感はありませんでした。
使用銃はそのマルイ・ハイキャパ。射程と命中精度を考えるとこれがベスト。いや、さすがに電動M16を持ち出せるような場所ではなかったのです。とんでもない山奥でしたからね。
今回の強い味方はレーザーレンジファインダー。巻き尺なんかをズリズリ引っ張っていては日が暮れてしまいます。発射地点から電柱までまで一発で測定可能。
【機材】
東京マルイ ハイキャパ5.1
東京マルイ 0.29gバイオ弾
フロン134a
タスコ レーザーレンジファインダー(測定誤差1m以内)
【実験環境】
某山頂の空き地
気温20℃
風 微風(突風あり)
【結果】
開始:20m 5発発射 5発命中
30m 5発発射 4発命中
40m 5発発射 3発命中
50m10発発射 3発命中(半数必中ならず)
電柱は縦方向に長いため、弾道誤差はかなり吸収してしまいます。それでもこの命中率。マルイハイキャパの出来の良さを物語っていますね。
50mになると途端に弾の散り方が激しくなります。
水平に撃った場合、浮き上がりなしで飛翔するようにホップ調整しておいたつもりでしたが、実際には舞い上がるもの、左右に曲がるものが多数出てきます。この距離になると弾速も低下し、風の影響を無視できなくなってきますね。重量弾を使えばもう少し散り方は抑えられるでしょうけれど・・・今度は射程が稼げなくなります。ああ難儀。
機会があればまたチャレンジしてみたいところです。まだ消化不良なところもあるので。
しかし今回の実験で次回の実験(最大射程の検証)の目安は立ちました。
BB弾は50mは軽く飛ぶのです。さて何m飛ぶことやら・・・
気象条件が確保できたらトライしてみます。
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極大射程 その2 〜エアーソフトガンは水平に○○mまで狙うことが出来る・編〜 |
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前回の〔電柱試射〕の結果はあまりに出来すぎていました。
今までの経験から言っても縦方向に長い物体には当てやすい。落差が無視しやすいですからね。
弾がドロップしても、あるいはホップしても命中になってしまいます。
また何より試験弾数が少ない。いや、これは予備弾を忘れていったためですが。
今回はそれを反省材料にし、「仰角をつけないで(フラットに)○○mまで狙える」かを実験してみました。
当然、弾道を見越して標的にやや上方を狙うなどということは反則ですから、前回よりも明らかに射程は短くなります。
今回の有効射程の条件も『半数命中』としております。
撃った弾の半分が命中するギリギリの距離を求めることが命題。
平らな土地で。可能な限り風の影響は減らしたい。
今回のロケーションはトンネル部を含む廃道です。
(こういう場所が身近にあるというのもすごい環境だ)
トンネルの出口すぐにこれまた廃棄された標識(直径60p)を配し、これを狙いました。
命中判定は着弾音。金属なので都合は良いです。
〔実験環境〕
某県道・廃道(廃トンネル部)
気温 15℃
風 ほぼ無風
〔実験器具〕
マルイ・ハイキャパ5.1
マルイ0.25gバイオ
フロン134a
タスコ レーザーレンジファインダー
〔結果1〕
20m 5発中 5発目命中
30m 10発中7発目命中
40m 10発中3発命中
10発中4発命中
50m 20発中 全弾着弾不明
20mではお話になりません。30mでも安定。外れ弾は明らかにフライヤー。斜め上に消えていきました。
ところが40mとなると一気に弾の軌跡がバラついてきます。浮き上がりすぎる弾が続出。ちなみに50mでも20発ほど試射してみましたが・・・
弾着音が横を流れる滝音にかき消されて全弾、効果は不明でした。何発かは当たっていたようではありましたが・・・。
ただし、いったん照準線から上に舞い上がり、下降しつつ命中となっていたようでなので、今回の『フラットな弾道』には当てはまらなくなってきます。
そもそも命中以前に、フラットに50m飛ばすのはいささか難しい。
やや強めだったようなのでホップパッキンを調整し、効きを減らして再度実験。
〔結果2(ホップ是正後)〕
40m 10発中4発命中
10発中3発命中
10発中3発命中
今度は届かない弾が増えてきます。仰角をつければ当てられるのですが・・・それでは今回の実験の主旨から逸脱します。
つまり40m台はホップ機構の誤差に左右される距離だと。必中は期せません。
そこで限界点の探り出しです。
〔結果3〕
35m 10発中5発命中
10発中6発命中
10発中4発命中
なんとか半数命中。このあたりがフラットに飛ばす限界のようです。
つまり見越し能力がなくとも、この距離までは正規照準・直射で命中弾を得られる、と。
もちろん、山なりな弾道を用いればもっと射程は伸ばせますが・・・そのあたりは個人の技量差が大きく表に現れる部分でしょうね。
特に改造を施していないハンドガンでこの有効射程。MGC全盛期のものとは比較になりません。
あの当時の長物と同レベルの射程ですね。驚異的です。
逆に言うと、ホップ機構が当然だと思っている若い世代はこの射程くらいでは驚くに値しないのかも。
だからといって初速増加と重量弾で射程伸長するなど愚の骨頂ですけど。
そもそもこのホップ機構自体が「安全に射程を伸ばす」ことを主眼に開発された物だったのですから。
最初期のモリオカ開発の機構が『0.4Jシステム』という名称だったことがすべてを物語っていますね。
いいかげんにある程度のところで妥協点を設けないと限りなく実銃に近づいてしまいますよ、と。
竜を求める者が竜となって良いはずはありませんので・・・。
次回は最大射程の測定です。気候条件がキモなので、いつになるかはハッキリしませんが・・・。
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極大射程・追試 〜電動ガンの有効射程も測定してみる マルイM16A2編〜 |
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マルイ・ハイキャパでのテストをかれこれ3回行い、予想以上の成果を見たわけですが・・・
では、長物と呼ばれるライフル類とどれほどの差があるのか疑問に感じてきました。
ハイキャパ自体が一昔前の長物ほどの性能を有しているわけですからね。
そこで同じ環境で、今度はマルイの電動ガン・M16A2を使って有効射程実験を試みました。
〔実験環境〕
某県道・廃道(廃トンネル部)
気温 14℃
風 微風(3m程度)
〔実験器具〕
マルイ・M16A2
マルイ0.25gバイオ弾
タスコ レーザーレンジファインダー
標的:直径60センチ鉄板
〔結果〕
ホップを調整し試射した上で、試験スタート。
20m 10発中 10発命中
30m 10発中 10発命中
ここまでは順調。良い感じでガンガン当たります。
40m 10発中5発命中
10発中0発命中
10発中2発命中
・・・とまあ、やはり40mの壁が。
微風のせいもあるのでしょうが、その割には弾の散り方がランダム。
ホップを強めたりもしてみましたが、舞い上がり射程は延びるものの、集弾はかえって悪化。再び適正ホップに戻し、少し距離を詰めます。
35m 10発中8発命中
10発中5発命中
10発中7発命中
このあたりがいい所みたいですね。
ちなみにダメモトで。
50m 20発中 全弾着弾不明
〔所感など〕
あまりハイキャパと比べて大幅に優れているとは言いにくい結果になりました。軽量の弾頭を飛ばす限界に近いんじゃないのか、というのが感想でした。
銃の精度に左右されるというよりも、大気の状態に悪戯されやすい。
もちろん、さらに重量弾を使って高めの初速で飛ばしてやればもう少し遠距離から命中も期することは出来るでしょうが・・・少なくとも「初弾で50mヘッドショット」なんて0.8J近辺の市販箱出では望め得ないのではないようにも思えます。
ただ、まあ、フルオートで弾数をそれなりにばらまいて標的を包み込むようにして撃てば有効射程外からも命中弾を得られる可能性は低くありません。
投射量を増大させることで夾叉させやすくさせる、などと書くともっともらしいですね。公算射撃ですけど。上から弾を降らせるような射撃になります。
電動ガンのガスガンに対する優位性は感じます。
今回の実験でもついでにハイキャパの試射をも行ったのですが、気温が低下していたせいでしょうか、弾道が伸びないのです。
こういう気温にされる要素が少ない分、電動ガンは安定していると言えますね。
それと遠距離射撃ではやはりストックのありがたさが身に染みます。ハンドガンとは構えていての疲労度は異なります。重たいガスブローバックのハンドガンを2本の腕で支え、遠 距離の標的を狙い続けるのはしんどいですね。 |
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極大射程 その3〜エアーソフトガンの最大射程を測定する マルイ・ハイキャパ5.1編〜 |
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さて(やっと)もともとの主題である、『エアーソフトガンがどこまで弾が飛ぶか』の検証に入ります。
子供の時分はマルイとかヨネザワのツヅミ弾仕様のストライカーガンの「飛距離18m」という表示にトキメいていたものですが・・・その飛距離はうーんと角度をつけて撃ったときのものであり、狙いすまして撃つときはその距離は半分以下になってしまう、という現実のきびしさも学んだのもこの頃でしたねえ。しみじみ。
ツヅミ弾は大きく、着弾の確認が容易で、かつ飛距離もあまり無かったので目測でもだいたい何m飛んだのかは小学生にもスンナリ把握できました。
でもエアーソフトガンの場合、ホップ機構の発達や弾の高精度化、そして初速の大幅アップなど諸々の条件のため、目測で飛距離を測定することはいささか難しいと言わざる得ません。そもそもあのBB弾を発見することすら楽ではありませんからね。
こういう事情が最大射程値に関しても、有効射程にしてもユーザー間でその数値に大きなバラツキが出る要因になっているのではないか、と。
そこで最大射程を測定するときの条件をいくつか考えてみました。
・着弾を確認しやすい場所
・着地した弾がバウンドしにくい地質
これは最低条件ですな。落ちた弾が見つけられなくては測定になりません。また未発見弾の比率が大きいと実験の精度にも影響が出てきます。
バウンドもない方が良い。下がコンクリやアスファルト面であれば弾を見つけやすくなるのですが、跳弾になってはモトもコもありません。
本当は雪上で色付きBB弾を使用すれば最高なのでしょうが・・・冬場はエアーソフトガンにとっては悪い条件だらけなのでそうもいきません。
・無風に近いこと
・気温もあまり低くないこと
追い風参考記録なんか求めてませんし。横風に流されるのもヤです。
今回はガスブロを使用したので、最低15℃は欲しいところでした。
・発射地点から着弾点まで水平かつ直線で見通せること
今回もレーザー距離計を使用しましたが、途中に障害物があるとうまく測れません。これは巻き尺でも同じですが。
場所の選定はなかなか頭を痛めましたが・・・競技用のグラウンドが最適という結論になりました。ただ、人目もありますので近所の学校でパンパン撃つわけにもいかず。
廃校の校庭に決めました。平日であれば利用者もおりませんし。周囲に民家もないし。
ただ、その土地柄、風が止むことがまず無く、コンディションが整う日をひたすら待ちました。
愛犬は弾探しの役に立ったりはしません。
ガンの方はそれに比べればシンプルです。有効射程実験のようにシビアな照準も不要です。左右にばらついたところで直線距離には影響はありません。
ただ、角度は物を言いますので、暫定的に角度計を装備し、特定の角度を維持した上で発射するように努めました。発射角度は0度・30度・35度・45度。基本的に5発ずつ。
【実験3 マルイ・ハイキャパ5.1を使って最大射程をもとめよう】
【機材】
東京マルイ ハイキャパ5.1
東京マルイ 0.29gバイオ弾
フロン134a
タスコ レーザーレンジファインダー(測定誤差1m以内)
【実験環境】
某廃校の校庭
気温17℃
風:ほぼ無風
【結果】
測定1 発射角度・0度・30度・35度・45度 各5発 計20発
発見弾数 17発(回収率85%)
最低42m 最高68m
おそらく最低値付近の4発は水平発射したもの。前回の有効射程実験のそれと大差ありませんし。
驚いたのは着弾点。意外なほど左右方向のバラツキがないのです。だから1発見つけるとその周囲からボロボロと弾が見つかりました。
測定2 発射角度 30度・35度・40度・45度 各2発 計10発(45度のみ4発)
発見弾数 10発(回収率100%)
最低62m 最高65m
今度は少し弾を見つけやすい野球グラウンド側に発射。下が黒いので容易に見つかり、全弾回収。回収できないと他の利用者にも悪いし。それなりに必死です。
水平発射は止めましたのであまりバラツキが出ない。でも最大距離は1回目と大差なしでした。
そこでこの測定後、ホップをさらにきつくしてみました。水平に撃ってもやや上昇するくらいに。その上で3回目の測定に入りました。
測定3
発射角度 35度・40度・45度 各3発 計10発(45度のみ3発)
発見弾数 10発(回収率100%)
最低63m 最高67m
ホップは強いのに、最大射程が伸びた形跡はありません。
60〜70m付近になると水平方向の弾速が失われ、そのまま落下に入るのではないかと想像されます。艦砲で言うところの「大落角弾」のようになるんじゃないかな、と。
面白かったのが着弾地。印を付けてみたんですが・・・
無風とは言え、60mも飛んでこの程度しかバラツキがない。
歩測してみたんですが、6m×6mの方眼内に収まっていました。
サバゲなどでこの距離に相手プレーヤーがいた場合、充分『夾挟』できることになりますね。それこそハイキャパが3挺もあればまぐれ当たりとは言えない確率で命中弾を得られるのではないかと。
ハンドガンとは言え、70m近辺までBB弾を飛ばせるのですから最新のエアーソフトガンの性能は一昔前の長物を大幅に上回っていますね。もう少し暑くなればもうちょっと射程も伸びるかも知れません。が、この極大射程実験は具体的な数値がとれましたので今回でひとまず終了します。
これでビギナーが「何m飛ぶのか?」と問うてきても、ズバッと返せますしね。(笑) |
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極大射程 その4〜エアーソフトガンの最大射程を測定する マルイ SOCOM編〜 |
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さて、掲示板にも書きましたが河川敷で泥まみれのマルイSOCOMを回収。
分解清掃し、グリス塗布、再度組み立ててロールアウトさせたモノです。
言うなれば再生品。ですから新品同様の性能を有している保証は全くありません。
まだエアコキ・ハンドガンの最大射程調査はしてませんでしたから、ちょうど良い機会だったので測定してみました。
【実験4 マルイ・SOCOMを使って最大射程をもとめよう】
【機材】
東京マルイ SOCOM(18歳以上用?)
東京マルイ 0.29gバイオ弾
タスコ レーザーレンジファインダー(測定誤差1m以内)
【実験環境】
某廃校の校庭
気温15℃
風:ほぼ無風
【結果】
発射角度 0度 10発
40度 15発
発見弾数 25発(回収率100%)
最低43m 最高59m
以前、『キクメイン』管理人のキクメンさんに当方の試験は発射弾数が少ないのが難だとご指摘を戴きました。その通りです。
ただ、言い訳をさせてもらえば
○全弾回収が前提なのであまりまき散らせない
○これまで使用した機材の散布界がまとまっており、観測値にバラツキが生じにくく、その 結果あまり多数の弾を必要としなかった
という事情もあります。今回も例に漏れず。回収率は100%、そして使用機材はマルイ製品。
最低飛距離の43mは水平発射によるものでしょう。この43mはややハズレで、47〜49mと40m台がちょうど9発まとまった地点に着弾しておりました。恐るべき集弾性。前回のハイキャパに劣らない結果でした。水平射撃で45m前後は飛ぶと予測されます。
残りの15発は51m〜59m。仰角をつけた割には水平発射と差が出ておりません。
マルイ製品のホップ機構の優秀さを称えるべきでしょうか。
SOCOMはスタイルが好みのガンではなく、大ぶりのフレームは私の手には余ります。
しかし遠距離を実に狙いやすいのです。
実銃が実戦射程100m超を想定していたいうのも頷ける話ですね。 |
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極大射程 その4〜エアーソフトガンの最大射程を測定する S2S 1911A1 10mm編〜 |
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掲示板常連のMIBさんから供給していただいたブツです。全国的にはかなりS2S製品は普及しているようなのですが、なぜか私の居住地付近では販売を確認できませんでした。
なるほど、いろいろな意味で広く普及しているマルイ製品と差異が見られます。コッキングの引きも重く、初速もかなり出ている感じです。部屋でメタルターゲットを試射したらバイオ弾が破砕してしまい参りましたね。
※なお、正式には「SUS」の表記ですが機種依存文字となるために『U』→『2』と置き換えて表記します。
【実験5 S2S 1911A1 10mmを使って最大射程をもとめよう】
【機材】
S2S モデル1911-A1 CAL-10mmカスタム(ノンホップ)
東京マルイ 0.29gバイオ弾
タスコ レーザーレンジファインダー(測定誤差1m以内)
【実験環境】
某廃校の校庭
気温14℃
風:ほぼ無風
【結果】
発射角度 0度 15発
40度 30発
計45発
発見弾数 31発(回収率68%)
最低29m 最高89m
恐ろしい数字になりました。改めて書きますがこれはノンホップ仕様でノーマルの「メーカー純正カスタム」です。摘発されないか不安になるのですよね。(なお、2007年10月29日段階ではS2S公式ページには改正銃刀法に関する記載は一切ありません。JASG加盟企業なのでそちらの安全商品リストを信用するしかないのですが・・・ちょっと不安。)
くださったMIBさんには悪いのですが、このレポート後、デチューン致します。弾速を計測していない以上、違反しているかどうかは何とも言えませんがこのパワーは持て余しますね。
さて、あまりに極端な差になってしまいました。でも試射中にこれはある程度予想もついたのです。1発ごとに飛びの差がありすぎるのです。フラットに飛ぶものもあれば地面に向かって急降下したり。いきなり右方向に弾道が逸れていったり。
この「右曲がり」は頻発しました。弾回収率が妙に低いのはこのせいだと思ってください。飛距離もある上に、左右方向へのバラツキも大きかったために、散布界も尋常ではないものになってしまったのです。(なお、弾の回収は2日間、トータル2時間以上行いました。それでも7割を切ったわけです。)
この最低距離29mというのは水平発射の平均値ではありません。ダメダメ値です。29〜32mに着弾したのが4発のみだったのです。32mの次は40mですから。
うまくフラットに飛んだ場合、40m台に着弾しております。
して、仰角をつけた場合は?
これがフラット状態と明確な差がつきませんでした。水平発射は15発だったのですが、29〜40m台の弾数を足すと15発を超えるのです。どう考えても仰角をつけていたにも関わらず40m台にポトンと落ちたダメダメ弾が混じっていたことは否定。できません
最大射程は89m。これはマグレかと言いますと・・・
80m台・3発 70m台・2発 60m台・3発
となりますから、弾道が良ければコンスタントに70m台に載せることも可能ではないかと。
無風状態でこれですから。もしかしたら発見できていないだけで90m超の弾もあったのかも知れません。今後も探索を継続します。
《S2S製品 所感》
前述の通り、私にとっては初のS2Sガンでした。いろいろな意味でマルイ製品とは文脈を異にしてますね。
価格帯やその質感は往年の高級エアコキに近いものです。剛性も高いし、非モナカ構造ですし。感触としてはマルシンのエアコキM92に近いですね。金属部品が多い点はKHC製品的な部分もあります。マルイエアコキと共通する部分は外からは見あたりません。
マガジンも金属でしっかりしています。
不思議なのがマガジンセイフティーとスライドストップの存在。
マガジンセイフティーは実銃にはありませんが、安全対策上有効とも言えないこともないのでまず良しとします。
しかし弾切れ時のスライドストップは?弾切れ状態でコッキングし、そのままの状態でスライドが止まってしまいます。そしてこれが最大の謎なんですが、手動でスライドストップを解除できたりできなかったり。この機能、射手にとって有効なんでしょうか?理解に苦しむギミックです。無理して搭載する必要があったのかどうか・・・。
この他にも手放しでは褒めることは出来ない部分が何点か。
しっかりした本体構造の割にはディティールは甘いです。(刻印等は版権の問題もあるので評価には含めていません。)
また、各部のエッジが立っていて見た目としては良いのですが、反面、操作感の悪化させております。率直に言って、手が痛くなるのです。また、指を挟むリスクも高い。
そして実射性能。弾道が不安定すぎることと、このハイパワー(そしてそれゆえのコッキングの厳しさ)は前後して試験したマルイSOCOMに遠く及びません。最大射程こそは目を見張るものでしたが安定性が不足していますしね。
結論を申し上げれば、良い素質を持っているものの煮詰め不足。質感などは現行のエアコキハンドガンとしては他に類を見ないものですのですから。非常にもったいないです。
※付記
その後、法律施行直前になってやっと簡易弾速計を入手、真っ先にテストしました。
結果は・・・マルイ電動ガンと大差無し。??。
どうもあの驚異の(いや脅威、か)射程は高初速ではなく、そのホップ機構に原因があるようです。
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手放してしまったので画像ナシです。私が唯一所有していたショットガン。
何と言っても安価です。そして価格の割には高性能。
射程も長いし、精度も高い。
また単発/2発発射選択式という機構もユニーク。もっとも2発モードでは射程は大幅減です。
ただ個人的にはあまり愛着が持てませんでした。
作りがなんとも安っぽいんですよね。作動音も、構えたときの軋みも。剛性が感じられない。
マガジンの構造も使い勝手の良いものではなく、イライラさせられることも。
どうにも廉価版という印象がぬぐえませんでした。
それとせっかくの精度なんですが、ショットガン特有のラフなサイトのせいでそれが生かし切れてないんですよね。実銃に忠実なんですが、そのあたりオリジナルな解釈でも良かったのではないかと思います。
2007年8月現在絶版。オークションではやや高めに取引されていますが・・・。 |
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ハンドガン用ブルズアイ・エレクトリックターゲットに続いての電動標的第2弾ですね。もっともこれ、製造は蔵前工房かも知れません。APS会場でみた蔵前工房製の物とほぼ同一ですから。OEMというのはこの業界では珍しくないようですし、その可能性は高いかと思われます。販売元がマルゼンというのは説明書にも明記されていますので疑いようはありません。
どうも受注生産らしいのですが・・・まあ、製品の性質上、需要は限られているでしょうし仕方ないところかも知れませんね。ちなみに定価は3万円以上します。
(1)外観
第一印象は何といってもそのサイズ。1.4mを超えています。
手前は1m定規。ムーバー標的の移動範囲は規定されていますのでどうしても小型化は難しいですし、仕方ないところでしょう。
本体はアルミアングル材。それに保護用の透明軟質ビニール材が各部に取り付けられています。非常に剛性が高いですね。その割には質量は1.5kg程度(コントローラー・ACアダプタを除く)。
標的形状がおかしいのではないかと思った方もいらっしゃることでしょう。
レール部を保護するビニール材で隠れる部分があるので、実際の命中エリアは公式標的と同じ面積になります。
コントローラーはこんな感じ。ボタンとトグルスイッチ、LEDが1つずつ。
射撃毎に手動で切り替え操作します。
(2)機構
分解写真が間に合いませんでしたが、モーターでプーリーとベルトを駆動させ、標的を載せた台車(ターゲットボックス)を移動させています。ACアダプタは12V用でした。パワフルに動きますね。
黒く付き出しているのがモーター部です。
減速用のギアなどはなく、モーター軸に直接プーリーが固定されている模様。
標的は標的部と台車部とがマジックテープで連結されています。
標的下部には命中判定用のLEDと電池が内蔵。これ、けっこうクセモノで、収納時にうっかり標的を倒した状態にしておくと点灯したままになります。
ちなみに取説によると電池はリチウム電池(CR2032)。
なお、命中後、倒れた標的は磁石の反発力で復帰します。面白いアイデアですね。
(3)操作
はっきり言って、1人練習用には向いていません。
実際に使うとなれば、射手の他に操作用の人間が必要になります。
「ブザーボタンを押す」→(ブザー鳴)→その間に移動トグルスイッチの左右を選択→鳴り始めから4秒後に自動的に標的が走行→反対側に着いたら標的は自動停止(→以後、これら操作を繰り返し繰り返し)
1人で操作するとなれば、ブザーを鳴らして4秒以内にライフルを構えなくてはなりません。
それはそれでスリリングで楽しそうですが、APSの練習となれば厳しいのは確かです。
え?足で操作?やってやれないこともないかも知れませんが・・・。
なお、トグルスイッチの操作次第では、途中で逆走させることも停止も可能です。
ですから移動標的としてゲーム感覚で使うことも可能ですね。
台車部にマジックテープが使われているわけですから、自作の標的に換装することも難しくはなさそうです。
まだ射撃は行っていないので今回はここまで。
評価は難しいところです。
1人練習用と考えれば自動化されていない以上、明らかに向いていません。
しかし公式練習会方式であれば逆にマニュアル方式は適切でしょうね。停止も即座にできますし。
機構は金属部品(アルミ、真鍮)を多用しており、良くできていますね。
相当ハードな使用にも耐えられそうです。最終的には元は取れるのではないかと思います。
次回、分解ができましたら内部構造を披露してみたいと思います。 |
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さて、では内部機構など。
手持ちのデジカメの撮影限界もありましてあまり鮮明な画像ではありませんが・・・。
(1)コントロールボックス内
私は電気関連の専門ではありませんが・・・それでもある程度、基盤の役目は読み取れますね。割合、単純な構造です。
(2)機関部
台の下面から撮影したもの。
モーターとそれに接続されたプーリー、そしてワイヤーが見えます。
プーリーは真鍮の旋削品。反対側にも同様なプーリーがあり、そちら側にはテンション調整用のネジも付いています。
一見、真鍮製プーリー+ワイヤーなので空回りしやすそうに見えますが機能的には問題ありません。ワイヤーを使用していることで耐久性は相当高いものと思われます。
(3)生産方法
受注生産品ということなのである程度想像していましたが・・・やはり手作り品のようです。あちこちにその跡が残っております。ネジ穴を決めるケガキ跡とか、ビニールシート切り出し用のマジックの跡とか。
工作はなかなか丁寧で、ネジにはネジ止め剤も塗布してありました。
(4)所感
なかなか高価な製品です。エアーソフトガン用の標的としてはハイエンド品にあたります。しかし金属を多用しており、耐久性はかなり高いものでしょうからその辺の評価はユーザー次第でしょう。
APSカップの上級者は練習量もかなりこなすはずですから、これくらい頑丈である必要性はありますね。年単位で運用すれば元はとれる、とも考えられます。
構造は単純ではありますが、実際に同様の素材を用いて自作しようとすれば、なかなか困難でしょうね。材料費は思ったよりも安く済むでしょうけれど、メインフレームにある直線状の細長い孔をあけるだけでも楽なことではありません。アルミアングル材が相手ですから。フライス盤のような工作機械が必要ですし、プーリーだって旋盤がなければ製作できません。最低でも工業高校機械科の学生なみの技術が必要になることでしょう。本体製作だけでも上記の工作機械の他にタップなにやら必要ですし。板金加工もありますし。コントロールボックスに至れば電子工作のスキルも必要です。工具に費やす金額も馬鹿になりません。
メインフレームを木製やプラ製にすれば素人でも加工できないことはないでしょうが・・・そうなると今度は剛性の確保が難しくなります。なにせ1mを優に超える長さがあります。ヤワな素材では支障が出る恐れもありますし。
そしておそらく、現行品唯一のムービングターゲットでもあります。
その辺りももっと評価されてしかるべき製品だと思うのですが・・・。
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私にとっては2丁目のボルトアクション。1丁目はマルコシのスーパーX。あらゆる意味でまるで別次元の存在ですね。
第一印象は、そのボルトの引きの軽さ。実にスムーズ。ガタもないし。ただし一気に引ききらないと2重装填になりやすいです。時々、シアに引っかかりにくくなることがあります。(摩耗によるものなのか、個体差かどうかは不明です。)
そして発射音の静かさ。エア漏れしてるんじゃないの?と思うほどでしたが、その静粛性から想像も出来ないほどフラットに弾道が伸びる。つまり機構的にムダがないのですな。
トリガーは実に軽い。ただ、左右方向にガタがあります。金型が甘かったのかな?でも機能的には問題なし。
剛性は高いです。なにせ全金属製と言って過言じゃないし。ただ、個人的には昨今の純正品の異様なほどの金属化率には不安は感じています。
ショップのメタル外装は×でも純正ならばOK、ってのはダブルスタンダードじゃないのか、と。
集弾値は未測定。かなり良い感じ。弾道は素直ですが、20m付近からやや右にスライスする傾向があります。現在はマルイ生分解0.20gで試験中。ちょっとGM弾も使いましたがそれだといっそうタマがまとまります。基本性能が高い分、タマも選ぶ感じですね。千里の馬も栄養状態が悪ければ駄馬にも劣るといいますし。
これほどの出来なのに、APSカップに投入できないのは実に惜しい。(ASGK仕様)
良いピープサイトを装着すれば10m圏内ではAPS-2を凌駕するのではないかと思えますから・・・。
しかし県内企業も良い物を作ってくれるなあ。(KTWは温泉郷で名高い、花巻市の企業。)じつに偉い!(←岩手県人ナショナリズムの発露)
もう一つ高く評価したいのが取扱説明書。
実にシャープなイラストで(CAD図?)で全部品の分解図までも記載されています。もちろん分解方法まで事細かに。ユーザーの分解を望まず、部品図すら添付しないメーカーが増えている中、ユーザーにとってはありがたい限りですね。欲を言えば、部品図にパーツ価格も付記してあればなあ、と。
今後も試験を続行します。現在、タスコ・ワールドクラス(旧型・3〜9倍×40mm)を搭載しております。 |
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ミクロの決死行為(1) 〜精密射撃用BB弾の寸法誤差は?〜 |
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KTWのM70はかなり高精度です。
APS−1グランドマスターやらAPS-3みたいな競技専用銃を使用している身にしても、その高性能ぶりには驚かされます。なにせホップアップ機構を使用してなおあの集弾性能ですから。
グランドマスターやAPS-3は射程を10m以内の限定して高精度を実現しておりますが、M70はそうではありませんからね。
ただ、この高性能を誇るM70でもタマが悪ければ性能は発揮できません。ほれ、あれですな、千里の馬と言えども栄養をとっていなければ平凡な馬にも劣ってしまうという故事の通りで。
常日ごろ、裏庭の30m先にある切り株を狙って撃っているとそれが良く判ります。
某社のバイオ弾を使うと弾が散ること散ること。マルイのハイキャパのほうがまだ当たるような。(東京マルイのハイキャパもとんでもない高性能ですが、それはまた別のお話。)
屋外射撃ですから風の影響もあるのですが、無風状態でもやはり散ります。スコープを通してみると、まるで十字線の中心をわざとタマが避けて飛んでいくような錯覚さえおぼえてきますね。
それで少々値は張りますが、マルゼンの黒箱・グランドマスターBB弾や赤箱・スーパーグランドマスターBB弾(以下SGM弾)を使うと立てつづけに命中弾が出ます。切り株の上に立てた直径10cm程度の金属皿にもまぐれ当たり以上の確率で命中しますし。もちろん重量弾であり、風の影響を局限してくれることもあるでしょうが、それにしてもまとまります。
しかしそれでも時々、ふわーっと空に舞い上がっていくタマがあったり。フライヤー発生。
どうもホップが均一に掛かっていない観がありました。
はるか昔、LSのAK74や東京マルイのコッキングMP5を撃っている頃にもそういう現象が発生されたことがふと思い出されましたね。急にドロップしたり、あるいは適正なホップアップ飛行と思しき飛行をしていったり。
当時はまだホップアップ現象はあまり知名度はありませんでしたが、遊んでいる子供たちは「弾のスピンによって驚異的な弾の飛びが起こる現象」そのものに関してはある程度認識していたフシがあります。
私の周囲ではその原因はこう語られていました。
「BB弾の大きさか継ぎ目(パーティングライン)の関係じゃねぇの?」
現在に比べて格段に大きさがバラつき、かつイビツなBB弾の形状がそれら異常飛行を招くのではないかと直感的に理解していた模様です。たぶん、あまり間違っていなかったのではないでしょうか。
M70でのフライヤー、はてはAPSカップ本戦で発生するとばし弾。射手のミスという可能性もありますが、それらの中には弾に起因するものもあるのではないか?
高精度と謳われている高いBB弾の中にも怪しい弾が混ざっているのではないか、と疑ったわけですね。
先日、ひょんなことからミツトヨ製のマイクロメーターを入手したので、その某社バイオ弾とともにSGM弾も測定してみました。
5.93mm 28(23%)
5.94mm 57(46%)
5.95mm 35(28%)
測定不能 4( 3%):測定点によって0.02mを超える差異があり、形状が疑われた物
このマイクロメータ、中古品ゆえ、ちょっとラチェット部の作動に不安がありました。もしかしたら測定時の圧力が過大だった可能性もあります。となれば実寸はもう少々大きい(0.01mm
程度?)可能性もあります。別な方々の測定結果とは値に差異があるかも知れません。
後日、もっと精度の高い測定具の都合がつけば再度測定してみます。
しかしそれにしても、このバラツキは少々意外でした。
確かにパッケージには『誤差±0.01mm』と記載されていますし、測定結果もそれに沿ってはおりますね。なるほど。ちなみにグランドマスターBB弾のそれは『誤差±0.02mm』だそうで。これも後日測定してみたいと思います。
さてこれら、BB弾の径のバラツキがホップの掛かり具合、ひいては射撃精度にどれくらい影響するかはまた後日(後日ばっかりだな)検証してみたいと思います。
しかしこの測定、ほんとうに面倒なこと・・・でも検証にはそこそこ弾が必要だし。
ヒマを見てまた測定せんといかんなあ。
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2008年度版 APSカップ用カスタム(1) APS−2 OR オープン部門用供給カスタム |
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さて今年も性懲りもなく、零細ながらワークス体勢でカスタムガンを製作してます。
実験台、もとい人柱、もとい挑戦者は昨年と同じく梨子選手。さすがに昨年度は大会直前にアウターバレル折損、そして帰路に再度折損するという試合棄権紙一重の体験をしてるだけに要求がうるさいこと。(まあ交通費+参加費を払っているのは彼ですので、解りますけどね。)
今回のポイントは2点のみ。
・照準精度向上
・耐久性向上
・・・いや、昨年と変わらないんですが。
で今回は中古店で安くAPS-2を入手できたのでこれを素材に弄ってみました。
ジャンク品扱いだったのですが外観は最高。新品同様、でも「コッキングできない」という謎のジャンク品だったんですけどね。まあシアー関連のトラブルだろうとタカをくくって分解したら・・・。
シアのトラブルはビンゴ。というか、意図的に作動しないようにしてあったような・・・?
再読組み直し、裏庭に向けて試射。
異様な振動と共に発射。・・・3m先の地面に着弾。いや自由落下です。
銀玉鉄砲なみの射程。
首をひねりつつ再度分解。
シリンダーを外側からかしめてピストンを不動化してあるという、謎な加工をしてありました。
前ユーザーって何者?
もしかして親が年少者の子供に与えていたのか?などと想像するような不可思議な中古物品ですな。
なんか『極大射程』原作版のラストを思い出してしまいましたが・・・。
シリンダは使用不可能。
ついでにリベットに長年干渉されていたピストンカップも見事に変形。
・・・安物買いの銭失いとは正にこのこと。結局、ヤフオクで中古のシリンダとピストンカップを再購入。
うーん、トータルでは高く付いてしまったような・・・。
ただ梨子選手によればメーカー純正のアルミシリンダはコッキング時の引き味が悪いそうで。この製造元不明のカスタムメーカー製ステンレスシリンダの方が操作感は良いそうです。
まー、少しは改善されないと浮かばれませんよねえ。
本当は照準器の改良に要すべき時間を機関部の復旧にだいぶ喰われてしまいました。
さてAPS-2。
梨子選手は光学照準器の類を一切信用しない男で。
(彼曰く、ライフルはボルトアクション、拳銃はリボルバー、サイトはアイアン、クルマはマニュアル、だそうで。単純・軽量・高信頼性を最優先しているらしい。)
だもんですからAPSカップもオープン部門以外に興味がないようで。
結果、APS-2もオープン部門仕様で改造することになります。
つまり、より高精度のピープサイトへの換装ですな。確かに純正のピープサイトでは10m圏での精密射撃は難しそうです。少なくとも私にはAPSブルズアイ的に当てることすら出来そうにありません。
(1)リアサイト
画像を見てどこの製品かすぐに判ったあなたは30代以上ですな。
懐かしのマルコシ・スーパーXグランデ付属のものです。実家に転がっていたモノを流用。
当初は梨子選手所有のワルサーのピープサイト(エアライフル用?)を使う予定だったんですが、あれを使うのはサイトベースの削り出しやらナンやらでえらく手間が掛かりそうで。
復旧作業に時間を喰われ、さらにこの加工で時間を喰われたらオレがいつ練習をすれば良いんだい?との梨子選手の主張はもっともで。
それでこのサイトで妥協しました。まあ、こういってはあれですが、銃の精度を考えると実銃用のサイトはオーバースペックでしょう。マルコシサイトはクリックこそ無いものの意外に出来は良いです。各部のガタをとる細工をした上で使用しました。
ベースは付属のスコープ用ベースを流用。これにネジ孔を打ち、アルミアングル材を載せ、アングル材上にマルコシサイトを固定しました。意外に剛性は出てます。
目隠し板(正式名称は知らないのですが)はプラ板製。私は不要に思えるんですが、10m先の小さな標的を両目照準で狙っているとクラクラしてくるとのことなのででっち上げました。
(2)フロントサイト
画像を見てもベースが判らなかったあなた。正解です。私のデッチアップ品ですから。
グランデのリアサイトはバレル直径の関係で流用断念。そもそも大したものじゃありませんし。これもワルサーのフロントグローブを流用しようとしたんですが・・・昨年度のAPS-3カスタムに使用後、どこかにやってしまい。(・・・)仮にあっても、やはり取り付けには相当の加工が必要だったことでしょうし。
もともとのリアサイトを固定していた金具を流用。これにケミカルウッドと例の不動処理を施されていたシリンダをぶった切ったものを合体させ、搭載。パテで修正して黒く塗れば・・・まあリアサイトらしきモノになりました。
完成後、うちの商品のライフル用プレート練習器に向かって試射。10m。立射。
実にあっさりプレートはひっくり返ってくれました。未調整だったのですがうまい具合にアライアメントがとれていたようで。
調子に乗ってジャマー(大)、同(中)と打ち倒し、ジャマー(小)でミスショット。私の腕ではその辺が限界でしょう。(といいますか、私の視力ではジャマー(小)でも視認が難しい。ブルズアイ的なんか視力検査のランドルト環のごとし。「わかりません」てなものです)
▲上はKTW M70BS、下が今回の風切屋カスタムAPS-2
APS-2は実に長い。新幹線で持っていくの大変だろうなぁー(他人事)
以上でカスタム完了。バレルにもトリガーにも一切手を付けず。いや時間がない。
あとは彼に猛練習でがんばってもらいます。ブルズでもコンスタントに70点台を叩き出しているとの弁でしたが・・・これって成績良いのかどうか良くわかりません。私はライフル競技は参加したことがないのですよね。ハンドガン専門だったから。
もっともこのAPS-2OR、基本設計は古いながらもしっかりとした出来なのであれこれいじくらずとも充分な性能を有してますからねえ。さすがマルゼン製品。
しかしライフル競技って全部10mだからプレートの練習とか、いちいち標的をセットし治すのが面倒らしいですな。
「さっさと電動で起きあがるライフルプレート練習器を作れ!面倒でかなわん。」(梨子談)
というわけでそっちの試作も進めております。そっちの方がうちとしては重要だったり。
追記:APSカップ参戦結果(梨子・談)
ホテルで前日に梱包を解いたところ、いきなりフロントサイトベースが折損。またか。
応急処置するも、翌日のプレート競技では左に逸れまくり。ジャマーはひとつもクリアできず。
ただ懸案のムーバーは意外に遅く、視野の広いピープサイトは割と有効だった。
ブルズアイはオープンでは厳しい。シール(20mm径)を貼って、やっと視認できるような感じで、フリー部門選手のようにX点を狙うどころではない。
あと、たまに弾ポロするような仕様だと本番では安心して操作できないよ。改善しろ。
結果はクラス内では真ん中くらい。でも総合ではずっと下。
オープンクラス優勝者でも総合では7位止まり。勝ちを狙うなら光学サイトが必須だね。
印象に残ったのは、ベレッタのクレー用ジャケットを着ていたオープンクラスの紳士。
ノーマルのピープサイトでプレート・ムーバーをバシバシ倒していた。
どうもブルズアイ以外であればノーマルのサイトでも充分なんじゃないの?
もう1人、APS-2SVをハイダーを排除し、カービン風に仕上げていたメガネ氏。あのような仕上げ方も一興かも知れない。
とにかく長いAPS-2を新幹線で運ぶのはしんどかった。もうやらんよ。
次回は・・・GMかAPS-3のライフル版希望。もちろんフリー対応でね。
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ハートフォード ニューモデルアーミー(エアーガンバージョン) |
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とある工作物の参考にしようと購入。けっこう高いモデルなんですが、ネットであれこれ探すと2万円ちょいくらいで集まっているショップが幾つか見つかります。もっとももう、店頭在庫もあまり無いようですが。ネットオークションにもあまり出てこない製品です。(モデルガンバージョンは出物がかなりあります。それに安いし。)
以前、APS本戦わきでの即売会でうっかりシェリフモデルを購入してしまい、泣きを見たことがありました。あれはパーカッションリボルバー特有の味がオミットされているので好みではなかったのですね。
しかしこれ、でかいです。
大柄なモーゼルM712と比べてもまだ長い。正直言いまして、こんなモノ腰に付け、携帯はしたくないです。
標準でウッドグリップが付いているのは嬉しいですね。まだ実射してませんので大してレビューが書けません。これも後日追加。 |
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